コソボ 交渉決裂で独立断行も
コソボ自治州の独立をめぐる自治政府とセルビア政府の交渉を仲介してきたアメリカとロシア、それにEU=ヨーロッパ連合の特使は、7日、国連のパン・ギムン事務総長に交渉が決裂したという報告書を提出しました。この事態を受け、現地コソボに駐留する国際治安部隊は、民族対立が暴力の応酬に発展しかねないと警戒を強めています。しかし、コソボで先月行われた自治州の議会選挙でも、強硬に独立を訴えるアルバニア系の政党が第1党となり、来月の新政権発足とともに一方的に独立を宣言する可能性が高まっています。これに対し、コソボに住む少数派のセルビア系住民は、独立にはあくまで抵抗すると反発を強めています。安保理では、コソボ独立について、今月下旬からあらためて協議が行われる予定ですが、独立を認める欧米と、セルビアを支持するロシアが対立し難航は必至です。このため、国際社会の合意が無いままコソボが独立に踏み切る可能性が増し、現地の緊張は高まる一方です。 |
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