「ハイビジョンを記録するには“次世代ディスク”が必要」というのは、そもそもユーザー視点から見れば不条理な話で、これだけ普及している“ふつうのDVD”に気軽に、しかも安価にハイビジョンが保存できればそれに越したことはないのである。
このユーザーの願いを実現したのが、DVDの規格制定組織であるDVDフォーラムが正式承認した「HD Rec」規格。これによりDVD-RAMや-RW、-Rの既存DVDを次世代DVDであるHD DVDと同じフォーマットにすることが可能になり、次世代HD DVDと既存DVDの垣根が消滅した。つまり既存DVDはいわば「小さな容量のHD DVD」ということになり、HD DVDと同じく、デジタル放送をそのままのデータ(MPEG2 TS)で記録できるようになったのである。このHD Recに世界で初めて対応した画期的マシンがRD-A301なのだ。