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皇室をめぐる国民と賊民

2007/11/19 17:18

 

 立居振舞い、礼儀作法その他が、全く社会の常識を無視している者は困ったものであろう。この「困った者」の中に雅子妃を加えようとする人々がいるらしい。次のような意見がある。


『反日勢力にとって雅子妃の暴走は最高の宝物.連中はそれを温め,利用しようとしている』


 私もその反日性勢力に加担するものと見做されているようである。人が私をどう見るかは、その人の勝手である。私は世評不感症ないしは不感症であることに努力しているのだから、なおさら、人が私をどう見るかに興味はない。つまり、世評とか社会的評価とかを自身の成長の糧として「絶対化」はしていないわけである。

 

 直言は大切である。雅子妃に対して、そう本人は見えることから、「立居振舞い、礼儀作法その他が、全く社会の常識を無視している」と発言することはいい。しかし、同時に、その直言が正しい意見とは言えない。これは雅子妃に対しての直言だけのことではない。この世に飛び交うあらゆる直言が正しい意見とは言えないのである。

 

 もっとも個人倫理の観点から言えば、誰であれ、自分のことはわからなくても他人のことはわかるから、その意見は正しい。だが、社会的、文化的、社会的、政策的な複雑な問題となると、直言しているから正しい意見だなどとは言えない。

 

 皇室の場合、国民全員が直言すること、または、国民全員が直言できることは素晴らしいことだと思う。この点で、宮内庁もマスコミもなっていない。しかし、直言する国民の、その意見が正しくないと、逆に、大変なことになってしまう。そのため、「正しい意見」を「直言」する部下を周囲に集めるか、またどのような基準でその人たちを訓練するか、という問題が生じてくる。

 


 右翼にしろ、左翼にしろ、皇室や宮家に対する態度は、お調子者やおべんちゃらを言うものであり、または、その逆であるに過ぎないだろう。そういう人々を、登用したり周囲に集めたりすれば、皇室自体が怪しまれて当然であろう。「信頼」という観点から見れば、このような皇室を誰もは信頼しなくなる。同じく「品性」という観点から見れば、そのような皇室は品性なきものと判断されるだけだろう。

 

 保守派にしろ革新派にしろ、皇室を制度と捉える者は、権勢を思うがままにし、自分の都合のよいように基準を定めているに過ぎない。そのため、自分中心の派閥を作って自分を富ませ、勝手に主権者国民の命を曲げるわけである。では私たち、右翼でも左翼でもない国民の「命」とは何か。

 

 それは、皇室は心理的統合の象徴であるということであろう。このことはアメリカと対比してみればわかる。アメリカでは、日常生活そのものが「法」で統合されている国である。個人から町へ広がり、それがさらに州レベルで州法となる。さらに、各々の州を統合するための合衆国憲法がある。

 

 従ってアメリカでは警察官では「俺が法」であり、その意味は、日本で言う「俺が絶対であり、神の如き存在である」ではなく、法の執行吏・代理人となり、そこに、一切の感情はなく、全ては法のなすままとなる。日本でこれを行なえば強権と糾弾されるだけである。つまり、アメリカには心理的統合がないため、このような「法」による物理的統合の機能が最大限に発揮されるわけである。

 

 私たち日本人は、そのような物理的統合を望んではいない。従って、伝統としての皇室は必要不可欠であり、それは制度~主義の問題ではない。それを制度とするのは社会主義者や共産主義者によって始められたことであり、それへの反論を行なうことはそれと等価価値の人々でしかなく、双方とも、それによって、自分の地位や名誉を高めようとしているだけのことである。

 

 それを中国では「賊臣」と言うが、政治家やそれに反発する運動家は、まさに「賊臣」ならぬ「賊民」そのものである。彼らは、いあゆる「同じ穴の狢」である。





















カテゴリ: コラむ    フォルダ: 皇太子妃   このエントリをイザ!ブックマークに追加 (0 user)

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