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2006.06.07.
頑張っているのだかいないのだかよくわからないコピーサイト（の続き）
と、冗談はおいて、正直法的な話で押している人がこんなにでているのは割とびっくりで、二次創作に関わっている人の意識を反映してるみたいで、ちょっと面白い。二次創作を作る時点での原作についての権利意識はやや低く、作られた二次創作についての権利意識はかなり高い。
というのは前回の追記だけれども、それに関係して、例のサイトの掲示板からいくつか引用して、メモしておきます。
ただ、元がガイナックスの作品であることをしっかり明記して
投稿者：test 投稿日： 6月 6日(火)11時58分22秒
本当に？
ガイナックスが認めているのはガイドラインに従った画像のみでは？
小説について認めるとは聞いたことがないです。
認めてないでしょ 投稿者：かんぢ 投稿日： 6月 6日(火)17時45分56秒
>小説について認めるとは聞いたことがないです。
認めているとはどこにも書いてない。
しかし、「◆掲載できないデータ」という項目の中で、
明示的・暗示的問わず、二次小説と取れる物が上がって無いところをみるとど〜なんだろ？
まぁ、版権者が厳密に著作権云々言い始めちゃうとアウトなんだろーけどさ。
んでも、エヴァに限らずだけど、そう言うファン活動規制しちゃうと
企業側の収入源であるファンの数自体も膨らみにくいし、
何より１０年近く経ってもある程度ファンの熱が残ってるのって、
殆ど、そういうファン活動(小説サイト等を含む)のおかげなんじゃない？
ってことで、ガイナックスもある程度は黙認してるってのが
関係あるところをずらずらと引っ張ってみました。*1
で。法的に込み入った話になってきました。
二次的に制作された画像と小説の著作権については既に96年の時点から問題になっていました。
これは当時、画面のキャプチャ画像を掲載することが問題となっていたことに関してで、ファン側としても意見をまとめ、またGAINAX側からも武田氏が参加し、最終的にはGAINAX側からの公式画像提供というところに落ち着いた、という経緯があります。*2
参照先を見ても述べられている通り、当時エヴァに関する（画像・小説などの）二次創作はいまだそこまでの大掛かりなものとはなっておらず、それらの小説系の潮流はこの画像に関するガイドラインができた後に現われたものと考えられます。故に、これらの画像に関する（公式画像配布の）ガイドラインは基本的には本編画像の流用に関してのものと考えるべきで、二次創作に関してはまた別に考えることになるでしょう。
とはいえ、画像の使用申請のページには、ファンが制作した画像についても以下のように述べられています。
ご自分で作成したオリジナルな静止画像、あるいは、本目的のために当方で準備した静止画像については、ホームページへ掲載していただいて結構です。
これはキャプチャ画像のことを指しているようにも思えますが、その後に「掲載できないデータ」として
という記述がありますので、ファン自身の手で制作した画像のことと考えていいでしょう。
これらの画像の掲載については、
という制限がかかっていますが、それさえクリアすれば特に問題はありません。
ただ、前述したようにこれはあくまでも画像の使用が問題となった時代に作られたガイドラインであって、それをそのまま小説分野の二次創作についても当てはめてしまうのは無理があります。
で、小説分野の二次創作については、ガイドラインがありません。これは楽観的に考えれば黙認であり、悲観的に考えれば「まだ小説分野の二次創作に目がいっていないだけ」ということになるでしょう。もちろん可能性としては（遅くとも97年ごろには始まっている（しかも、ニフティのエヴァフォーラムを主催してたのは確かガイナ）二次創作小説を関知していないということはないと思うので）黙認の可能性の方が大きいですが、そうであっても、あくまでも「黙認」であり、画像等と違って大っぴらによしとしているというわけではありません（いつでも訴えることが可能です）。
ということで、これらの流れは大筋間違っていません。二次創作はグレーゾーンです。
で、以降、いくつか書き手の発言を引用しますが、こっちは冒頭に引用した言葉通り、やや作者の権利を重視する内容になっています。引用しながらメモを。
一次著作物の著作権保有者の下、二次的著作物の著作権はその作者にあります。
もちろん一次著作物の著作権保有者が二次的著作物を認めていない場合は、二次創作そのものが違法にあたります。当然その複写物や三次創作物も違法になります。
GAINAXは、一部の二次創作物に関しては黙認しているのが現状でしょう。
どちらにしても作者の許可なく無断転載している時点で、二次著作物に対しての作者の著作権を侵害している立派な犯罪行為であることには変わりないですね。
間違ってはいないのですが、黙認という部分で権利（というか予期せぬ幸運）に胡坐をかきながら（例えば画像と同等に考えるとしても届け出をするなどの措置を考えてもいいのかもしれません。現状の「黙認」という状態が法的にグレーゾーン（つーかアウトかセーフかで言ったら「認めてない」ということでアウトかもしれない）をうろうろする行為であることは変わりありません）、「立派な犯罪行為」とはっきり出るのにはやや違和感を感じます。どちらにしても、が「届出をしないで二次創作をやっている二次創作の書き手」と「それを丸コピーして三次使用する人」の両者にかかっているならわからないではないけれど。
知り合いのつてでここにたどり着いたのだけど・・・何ここ？
似ている……のなら理解できるんだけど、そのままじゃね？
二次創作ってのは、
一次創作の複製にして別のもの扱いになるんだ。
だから、各企業は何も言わないの。
理解ＯＫ？
んで、許可を取ってるならまだましも……無断？
このサイトが有料だったら、
（実際､このサイトの場合は､
一般公開の無料ＨＰなので､警察も裁判所も動いちゃくれないけど）
閉鎖しろとは言わないけど､
無断転載しているもの全て消して､
少なくとも無断転載した作品の作者へ謝罪ぐらいしたほうがいいんじゃね？
ＳＳ書きから言わせてもらいます 投稿者：軍神 投稿日： 6月 7日(水)02時28分6秒
各企業が何も言わないのは、別物であるからではなく（別物というのは、具体的なモチーフや名称などの表現を流用したものではない作品くらいで初めて主張できるものです。例えば加地尚武氏の『福音の少年』のシリーズなど）、それがファンによる無償の創作活動であるからです。現に、大規模なゲームの発売を行っていたサークルでは発売を原作メーカー側が認めなかったため、出品を取りやめざるを得なくなったという事件も起こっています。
刑事裁判で勝てるのは恐らく合ってますけれど、そこまでの論理はなかなかに怪しいものがあります。
とまあそんな感じで、こういう場合に法的問題で押していくのもなかなか辛いものがある、というのは以前も書いたとおりです。とはいえ、それも既出で
大変なことになってるな。まぁ法律だ犯罪だとかじゃなくてマナー違反だから転載元に謝罪と転載許可を求めてダメな作品からカットしてくってので十分だろ。あ、サイト閲覧者への謝罪文も忘れないようにな。偉そうな発言ｽﾏｿ
久々にきてみたら 投稿者：竜二 投稿日： 6月 6日(火)12時34分49秒
という感じで、当たり障りのない意見はスルーされつつ激しい意見が書かれ、とりあえず言い争いなので沈めてみようとする人などが出てどんどんエントロピーが増大していく、というよくある展開を辿っている模様。
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Photo by (c)Tomo.Yun*タイトル写真はゆんフリー写真素材集より。