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【社会】

強盗で39歳男を逮捕 川口のアパート 女性殺害関与も追及へ

2007年12月5日 朝刊

 埼玉県川口市のアパートの自室で先月一日に会社員渡辺沙織さん(26)が殺害されているのが見つかった事件に絡み、県警川口署捜査本部は四日、同じアパートで今年七月に別の女性を襲ってキャッシュカードを奪うなどしたとして、強盗強姦(ごうかん)と窃盗の疑いで、川口市源左衛門新田、自称配管工清田竜也容疑者(39)を逮捕した。

 清田容疑者は、女性のキャッシュカードで現金を引き出したことは認めているが、「女性に頼まれて引き出し、女性に現金を渡した」と容疑を否認しているという。清田容疑者は渡辺さんのキャッシュカードで現金を引き出そうとした男と似ているといい、捜査本部は渡辺さんの事件への関与を調べる方針。

 調べでは、清田容疑者は七月二十六日深夜から二十七日未明ごろ、同市柳崎五のアパートで、住民の二十代の女性からキャッシュカードなどを奪い乱暴。近くのコンビニの現金自動預払機(ATM)から現金約百万円を引き出した疑い。

 同じアパートでは十一月一日午後、渡辺さんが二階の自室で殺害されているのが見つかった。渡辺さんは十月三十日午後七時すぎに殺害されたとみられる。同日夜、近くのスーパーのATMで、渡辺さんのキャッシュカードを使って現金を引き出そうとしていた男が防犯カメラに写っていた。

 今月二日夕、さいたま市のJR東浦和駅で、捜査員が防犯カメラの男に似た清田容疑者に職務質問。同容疑者はうその住所を言ってその場を離れたが、残された缶コーヒーについていた唾液(だえき)と七月の事件の女性の部屋にあった遺留物のDNAが一致した。

 

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