2006年01月31日
謎の多い車 235
我が家の真っ赤なポルシェは汚れが目立たない。ダーク系の色だから当然だが、洗車の度にカーシャンプーを使用していても汚れはちっとも落ちないようだ。おそらく、ワックスが汚れを取り込んでいるに違いない。ワックスの効果は大したものである。 汚れてくると車の外装が妙にしっとり、落ち着いた色になる。眼に刺さるような尖がって反射したような刺激的なきらびやかさがなくなり、見ていて落ち着いた色になる。光の反射の加減が原因で、汚れがそれを打ち消すのだ。 天気のいい、暖かい日に洗車をした。車用洗剤でサーっと汚れを落とし、水で流した後、ふき取らずにそのままコンパウンドで磨く。超鏡面仕上げ用の9800番だから塗装にキズを付けずに、張り付いたワックスと汚れを優しく、しかし確実に落とせる優れものだ。ボデイには水滴がたくさん付いているので、コンパウンドの攻撃性も半減してしまうのだが、汚れにはそのくらいがちょうどいい感じである。専用スポンジで車体全体をくまなく、少し強めに磨いて10分放置すると、車が真っ白のコンパウンドの色になる。乾くのを待って軟らかいタオルでカラ拭きすると、下からキラキラ輝くような新車の塗装が顔を出す。汚れの効果の落ち着いたしっとりした色から、刺激的な刺さるような煌めきに様変わりした。これが新車の塗装そのものであると、あらためて実感させられた。 その後は液体ワックスを丁寧にぬって終了。コンパウンドの拭き残しは、後でかけるワックスが溶かしてしまうので、大丈夫。少々手間がかかったのは、コンパウンドをふき取った白い粉のかすが、ボデイのパネルのすき間に入り込むので、絞ったタオルの先で丁寧にふき取る作業だった。 フロントガラスは粘土で水をかけながらこすると、粘土が真っ黒になった。透明だが、けっこう汚れていた。 洗車は美しいボデイがよみがえり、くせになる。車の趣味には欠かせないものだ。
2006年01月30日
謎の多い車 234
メルセデスの販売会社、ヤナセは三井住友商事の支援を受けて会社を再建中だ。ヤナセのモータープールを覗くと新型S500やSLK320、SLがたくさん並んで納車を待っている。1台1000万円の車がコンスタントに売れているのに、なぜヤナセは経営が悪化したのか解らない。 おそらく、車の1台あたりの利益なんてたかがしれているのだろう。 150万円のカローラのメーカーの儲けが5万円と言われて久しいが、高級車ほど利益率はアップするからクラウンでは20万円といったところか。 911はドイツでは邦貨換算で800万円しない(為替レートにもよるが)が、日本での販売価格は1000万円。ポルシェの輸入元・ポルシェジャパンが100万円の上前を撥ねれば、デイラーに残る儲けは100万円どころか、セールスマンやメカニックの人件費を差し引くとその半額くらいにまでなってしまう。商売は難しいものだとつくずく思う。 ポルシェジャパンは利幅の大きい、売れそうなカイエンやケイマンを中心に輸入をシフトしている。911は安定した需要が見込まれているが、ボクスターはやや下降気味だ。特に3・2Sは2・7に押されて台数が極端に少ない。ケイマンとほぼ同じ性能でロードスターという付加価値が付いているのだから、もっと売れてもいいと思うのだが・・。中古車市場にもSはなかなか出てこない。理由は販売台数が少ない上に、その性能から手放すオーナーが極端に少ないからだ。 逆に、2・7は売れているにしても、飽きられるのも早いからか、中古車はかなり多い。程度も良い個体が多いので安心である。自動車ジャーナリズムは販売動向に影響を与えるが、一度、ケイマン、911も乗り比べてみると機械としての性能がよくわかる。 値段に左右されないなら、私は911カレラ4Sを迷わず選ぶ。なぜか、運動性、安定性、そしてターボボデイが魅力だからだ。997カレラS? 必要ないと思う。カレラで余ったお金でプラズマTVとIWCの時計を買いましょう。
2006年01月29日
謎の多い車 233
高速道路を走行すると路肩が白くなっている。凍結防止剤を散布した跡だろう。これは塩化カルシウム(CaCl2)が融解した雪に混ざり、塩化カルシウム水溶液となって水分が蒸発したために残った塩分が白く見えるものだ。 通称、塩カルは家庭用の除湿剤に使われる。タンスに入れて湿気を取るもので、湿気は容器の底に水のように溜まるが、これは水溶液だから飲んだり草花にあげないこと。要するに、食塩水と同じだ。 塩をまいて道路が凍結しないようにしているが、もともと塩だからポルシェで通過したら下廻りは勿論、洗車をして錆びの発生を防止したい。 常磐自動車道で筑波温泉に向かう途中、走行車線を流していたら追い越し車線をオレンジ色のポルシェが物凄い速度で追い抜いていった。996カレラ4S。03年以降のなみだ目のターボボデイで、排気管の横のバンパーに熱を逃がすスリットが入っている。 この先、谷田部IC手前にループコイル式オービスが狙っているから注意しないと。 一般道では渋滞に巻き込まれたが、山間部の県道に渋滞の要素はない、案の定、紺色のE500がガソリンスタンドわきの電柱に正面から突っ込んで大破している。警察が交通整理をしても、通る車は見物しながらでのろのろ運転だ。品の悪そうなおやじが、警官と何やら話しをしていた。 通過して右わきの修理工場に、F360モデナが入っていた。今日はスーパーカーばかり見る。次はやっぱりガヤルドあたりか・・。 ホテルに着くとBMW530がいる。だからどうなんだ・・。 夕食はあんこう鍋、刺身、てんぷら、ぶりの照り焼き、ほか、食べきれない。食べ過ぎて気持ちが悪い、吐きそうだ。 貧乏人は、たまのご馳走にありつくと、この世の終わり、てな具合で死ぬ寸前まで食べのもを詰め込む習性がある。いやしき人間とは、私のことを言う。 露天風呂に入ると遠く富士山が夕焼け空にシルエットを浮かばせ、風流だ、と思ったら、となりの露天風呂から若い女性の声が聞こえた。露天風呂にぴちぴちの女の子、を想像して富士山の風流は何所かにすっ飛んだ。やっぱり私は淫乱だ、と気をとりなおし元気いっぱいである。 朝食を吐かないように上品に頂き我が家に戻ると、隣のおじさんがクラウンを洗車していた。天気のよい小春日和である。
2006年01月28日
謎の多い車 232
いつものセルフの給油所が遠かったので、目についたエネオスで給油した。後から入って来たフォルクスワーゲンにオイル交換をさかんに勧めている。 「 オイルは3千kmで交換しないと、みんなそうですよ。」、と気の弱そうな女性ドライバーに。 廻りも同様にしゃがみこんだ店員に言われている。1台がピットに入っていった。 今時、3千kmでオイルを交換する人はいないと思う、第一、メーカーの取説にはそんな指示は無いはずだ。メカに弱い女性なら、店員の言われるままになってしまうだろう。何キロでエンジンオイルを交換するかは、オーナーのこだわりもあるのでそれに任せることにしよう。ちなみに、私は、ポルシェの取説の指定の半分、1万キロメートルで交換している。年数にして2年。 これでも十分すぎる位である。 ポルシェで給油すると店員は私を無視して絶対に寄ってこない。大体、給油所の店員はあれこれうるさい。夏のハエのごとし。 最近、運転中の携帯電話の取り締まりがやたら多い。法律で決まった事だからそれはそれでいいとしても、土砂やアスファルトを運ぶ10トンダンプの無線も規制して欲しい。やつらは、大型車というだけで威張り腐って、我が物顔で国道や県道を走りまわる。マナーのかけらもない。 一度、そのテの大型ダンプに幅寄せされた。こちらは停止している。 IQの低いダンプごときにひるむわけにはいかない、「 やるならやってみろよ、え、只じゃすまないぜ 」。 運転中の携帯電話が駄目だから、交通量の多い道路にもかかわらず停車してかけている携帯中毒もいる。もっと正常な脳判断は出来ないのか、と呆れてしまう。 やたら他車に道をゆずるおやじ、ウインカーを急にだすおばさん、縦列駐車で、鼻っ先ぎりぎりで止める茶髪ヤンキーミニバン。いろいろあるが、いちいち考えていると、こっちの血圧が上昇するので放っておこう。 今日はこれから筑波山の温泉に一泊で遊びに行くので書き出し時間がはやい。また明日。
2006年01月27日
謎の多い車 231
今日は有給消化で仕事は休み。 とは言っても朝は6時に起きて、愛妻をJRの駅までアクセラで送るのでバタバタと忙しい。愛妻も公務員で中学校の英語の教師をしている。専門は日本文学だから、本当は国語の教師をしたいらしいが海外留学経験を買われて英語を教えている。 T大では枕草子や源氏物語を研究したり、歌舞伎や百人一首にも首を突っ込んだのでやたら詳しい。わたしはその手の、古めかしい書物や伝統芸能は大嫌いなので、文学的には猫を燃やすことくらいしか出来ない。 幌をおろして操縦席にビデオカメラをセットして、そこいらじゅうを走り廻ってきた。国道ではトレーラーの優しそうな運転手に窓越しに「 なにやってるのかな? 」と上から聞かれたり、高速道路の料金所のおっさんに「 なに、それ・・ 」、と言われた。センターコンソールの間に三脚を突っ込んで、頭の上にそびえ立つビデオカメラは映画の撮影みたいで面白い。 帰宅して早々に撮った映像をみたが、ちっとも面白くない。エンジン音なんか聞こえずに、カセットのダイア-・ストレイツの音楽がよく録音されていた。 なんか、イメージビデオか環境ビデオみたいな様子に、つい寝てしまった。まあ、舗装道路やトラックの後姿なんか録画してもしょうがないという結論で終わり。 歯医者で歯石をとっているのだが、歯石は放っておくと歯茎の中まで侵入して歯を支える骨を溶かす、結果、歯が抜けるという。歯石は歯周病菌の病巣なので、後々、体のいたるところに蔓延し始末が悪い。老人に多い肺炎は、歯周病菌が睡眠中に唾液と一緒に肺に入るのが原因で、デンタルケアで肺炎死亡率の80%を予防できる。 歯を支える骨が解けると歯が抜ける。歯は車にたとえると、ピニオン・ギアーといったところか・・。ちなみに、今日の麻酔注射は6本で先週より4本多い。どうだ、いいだろう。(?)
2006年01月26日
謎の多い車 230
JRの駅のロータリーで帰りのバスを待っていると、珍しい初期型996がやってきた。リアにはGT-3用のスポイラーが一際目立つ。全幅は997より5cmくらい狭いのでやはり小さく見えるが、どうして、立派にポルシェを主張しているのが嬉しい。 「 カオオーン、」という乾いた排気音を残して何処かへ行ってしまったが、997より空冷らしい主張が頼もしい。オーナーの方はこれからも大切に維持していってもらいたい。 輸入車雑誌や専門の自動車評論家はあれこれ勝手な事を言って初期型996を酷評するので、多くのそれが中古車市場に流れている。値段も500万円を切るのもあるが、少し安すぎると思う。 自動車評論家の記事をたまに読んでみると、必ず「 御ひいき 」があるようだ。が、ポルシェ専門誌で大いに褒めていながら、数ヶ月後の別の雑誌では反対の事を言っている。まあ、その日の気分でひいきする車が変わってしまうのだろうと、笑ってしまう。 どうも納得いかないのが、取り上げた車のネガテイブを無視して全てが良いような表現に終始する専門誌だ。綺麗な写真グラビアで紙面をかざり、どこから持ってきたか知らないが、英語の紹介文をもっともらしく載せている、いかにも高級そうに偽って。そんな英語の文章に目を通せば、何のことは無い、只の性能紹介や雰囲気や開発理念だったりする。メーカーのアメリカ向けのカタログの引用でしかないものもある。 メーカー寄りの記事を書く評論家はメーカーの広告塔としての宣伝文しか書かないし、もしかしたら、お金をもらって書いているかもしれない。書く事が生活手段ならば、それも仕方が無いとして認めるしかない。 F430スパイダーを褒める人はごまんといるが、ならば、ボデイの剛性感に不安はないのか、F360とどう違うのか、燃費はどうだったのか。 BMWミニをけなす人もいれば、絶賛する人もいる。メルセデスSクラスAMGは本当に買っても後悔しないのか、BMW7シリーズは乗ってて楽しいのか、ここんとこ、知らずに買って後悔しても手遅れである。
2006年01月25日
謎の多い車 229
世の中、悪い奴らは吐いて捨てるほどいるが、いい人はごく稀(まれ)だ。テレビのニュースは前者が多いのだが、この人が出てくると何かホッとして、観ていて妙に落ち着く感じである。誰かって? ジャパネット・たかた、の、たかた社長だ。 関西の実力の無い、うるさいだけの若手漫才師なんかよりとても面白い。たかた社長の、舌ったらずの独特のイントネーションの会話が安心感を誘う。 売っている物は普通の家電やパソコンだが、値段は高いのか安いのかは解らない。変な売れてないタレントを使わず、社長が直接やっているのに好感が持てる感じだ。 きょうは疲れる話題はよそう。 たかた社長は長崎県天草、景色のいい温暖な気候が温かみのある人間性をつくるのかもしれない。広島にいた時は、すれ違う見知らぬ人が3歳の息子にあめをくれた。みんな優しい人ばかりで、温かい人情を感じたものだ。職場の若い女の子も、例外なく真面目で純情。どうしてこうも大都会と違うのかと、大いに考えさせられた。 転勤で広島を去る事が決まると、お別れ会をしてくれてプレゼントまで頂いた。 決して人の悪口は言わず、自慢もせず、明るく楽しく仕事をしている。安い給料に不平も言わず、言われた事は見てない処でも手を抜かないひたむきさに、こちらの心が洗われた。自分より10歳以上も若い20代半ばの女の子が、人としての手本を私に教えてくれた。 人間、経験が人格を磨くものだと思っていたら大きな間違いである。逆に、自分の豊富な経験が偏った考えを生み、固執し、子供に伝える。 私が中学生の頃、社会科の先生は 「 太平洋戦争で日本は、欧米の植民地支配から東南アジア諸国を開放した。 」と、日本の植民地支配を美化していた。今の若い子供達はしっかりと歴史の意味を理解している。これがまっとうな教育なのだ。
2006年01月24日
謎の多い車 228
国道から逸れた道で猫が飛び出してきた。ブレーキをかけても間に合わず、白いものが前輪奥に吸い込まれ「 ガン 」という硬い音で車が停止。幸いにもアンダーパネルにしこたま頭を打ち付けた程度で、白いネコはよろけながらも畑に消えた。車にも異常はない。帰ってあらためてポルシェのアンダーパネルを覗き込んでみたら、見事に平板で空気抵抗を減少させるのに一役かっている。 これはリアのトランスミッション部分だけ独立して存在し、エンジンなどの整備の際には取り外すものだ。ぶ厚いプラスチックで出来ており、たたくとコンコンと軽い音がして少々がっかりさせられるので、見ない方がいい。 「 ねこ 」の話を家に帰って愛妻にして、口が滑った。 愛妻は大の「 ねこ好き 」で代々、実家でお座敷ねこ(?)を飼っていたそうだ。婚約中によく愛妻の実家に遊びに行って(本当は夕飯を、たかりに行って)は、「 ねこってかわいいよね 」と、心にも無いお世辞を並べては機嫌をとっていた。このとき、すでに私は子猫3匹を焼却炉でこんがりと焼いていたのだが、まさかネコ好きの愛妻に白状する訳にはいかない、婚約中に。 家に帰って 「 ネコって頭固いよお、でも、よく燃えるよね・・・ 」、しまった、と思ったがもう遅い。愛妻は、「 パパってネコ燃やした事あるのお?、もう、信じられない、この人非人っ 。」ええっ、なに?「 妊婦人? どおゆう意味? 」と聞き返したが愛妻は半べそをかいてこっちを見ている。 独身寮に住みついたネコがやたら子供を産むので、親ネコが外出している時を見計らって、敷地内の焼却炉にまきをくべてガンガン燃やし、頃合いをみて新聞紙に包んだ子ねこ3匹を放り込んだだけである。子ねこは「 にゃーにゃー 」いって愛くるしい目で私を見ていたが、 「 大丈夫だよ、ちっとも熱くないからねえ 」と言って優しく焼却炉で燃やしてあげた、いきたまま。 これがバレて、しばらくは愛妻にやらせてもらえなかったのだが、たかが、ネコを燃やしたぐらいで、ねえ、。 その後、親ネコも可哀想だから、ズタ袋に入れて多摩川に流したのだが、はたして泳いで東京湾までたどりついたか、ちょっと心配である。ふむふむ。
2006年01月23日
謎の多い車 227
近所の輸入車専門の中古車屋に屋外展示してあった赤外装の先代コルベットがようやく売れたようだ。半年前に360万円で展示されたアメリカン・スポーツの代表は、半年で80万円もの値下げで280万円でようやく売れたのだが、本当の販売価格はこれより10万円は叩かれたはずである。車に限って言えば、いくら値下げしたとはいえ正札で買う人はまずいない。 ここまで値下げしなければ買い手が付かないコルベットに心底同情する、車屋にではなく、車にだ。いい車なのに市場の評価、というか人気の無さが280万円という価格に現れているという事であり、これが中古車価格の現実だ。残酷なものである。 これはアメ車に限った事でなくBMWもしかりで、中古のBMWは物凄く価格が暴落するから新車を買うのが恐ろしくなる。いくら可変バルブタイミングの新技術で武装しても、これが中古車になれば容赦なく価格が、価値が下がるのでどうせ買うならメルセデスと言う事になる。 ポルシェも例外ではないのだが、中古車になった時の価格の落ち方はそれほどでもない。それにしても、中古車価格は消費者の人気が全てであるから、機械のどうのこうの、馬力のうんぬんはあまり関係がない。人気で決まる値打ちは、株式市場の株価とまったく同じである。そこには、科学的根拠、論理的証明は存在しない。それほど危うい存在だという事なのだが、これに踊らされ、証券会社の言いなりになってだまされる、素人投資家がこの世にごまんといる。そして、ITバブルに乗ったあげく株価は暴落し大きな損をする。 思い起こせば10年前のバブルと同じ現象が今、起きている。ただし、10年前と違うのは、バブルが同時多発的に、ゲリラのように生まれては消え、を繰り返すことである。 発生終息のサイクルが極端に短くなってきているのは、社会全体の移り気性と会社(カンパニー)の本当の資産価値が砂上の楼閣化し、見えない資金流入に支えられている証拠である。資産価値が明確でないものにお金を出す事は、できるだけ避けたいものである。
2006年01月22日
謎の多い車 226
休日に高速道路を走ると、たまにしか運転しない車が車列に紛れ込んでいる。大体、その車の後ろは数珠繋ぎになり、ペースを乱された車が追い越しをかける。いきおい、周囲の車の挙動が読めなくなり、ひやり、とさせられる事も度々である。周囲のペースに乗っていればそう事故はおきないものだから、たまにしか運転しない人はこれを心がけると、楽しいドライブが安全に出来ることを承知してもらいたい。 駐車違反の取締りが「 民営化 」される。デジカメを持った取締り員が写真を警察署に提出し、これを基に、警察は違反切符を切るらしいので注意が必要だ。いつ撮られているか解らない状況では防ぎようが無い。 最近、興味あるスポーツカーの後姿の写真の切り抜きを収集しては、眺めている。お気に入りは新型コルベット、F430、911ターボだ。フェラーリはどのモデルも後姿は似ているし、911は全部同じ。真後ろからの姿が最高なのは911で、斜め45度はコルベット。どこから見ても駄目なのは、レクサスSC430。 スポーツカーの内装の色はブラックが多い。機能美を追求した硬派な印象でポルシェにはピッタリである。であるが、少々気分が暗くなる。内装の色でスポーツカーは走らないのは解っているが、ちょっとオシャレな色ずかいを見ると、正直羨ましくなってしまう。そのため、ポルシェは内装色をお好みで自分で設定できるプランを用意してくれているが、結構利用する人がいるみたいだ。金額はプラス100万円と、べらぼうだがそんな遊び心も否定はできない。 将来、幸運にも911を買えるお金ができたらどうするか・・・てな事を考えてもこれと言って思い浮かばない。今に満足している証拠である。 明日は職免で健康診断。最近血液中のコレステロール値がやや高めなのだが、髪の毛の密度は減少しつつある、関係ないか。
2006年01月21日
謎の多い車 225
最近凹んでいる。なぜか、歯だ。姉歯ではない、・・姉歯は相変わらず髪型を偽造してカツラが良く似合っている、安心した。何のはなしだっけ・・。そう、歯医者で2本も麻酔をされ奥歯をいじくりまわされたが、これでまいった。行き着けのこの歯科医師の技術は文句はないのだが、「 まな板の鯉状態 」の私の目元(めもと)で、いろんな凶器類をいちいち見せないでくれ。そんでもって、みーんな先が針みたいに尖がっている、麻酔注射器なんか最たるものでこれはいけない。こんな話は精神衛生上よろしくないのでこれでおわり。 関東地方は大雪だと騒いでいるが、雪国の人に言わせれば、「 そんなもん、ゆきのうちに入らない、 」となる。確かに庭の積雪は10cmほどだからもっともだ。 家の前の道路の雪かきをするのが面倒なので、浴室の窓ごしにホースでお湯をまいたらあっと言う間に雪が融けたので寒い思いをしなくてすんだのはよかったが、お隣さんが呆れるやら、感心すやら笑っていた。どうだ、まいったか。 ニュースでは「 雪でころんでけが人が多い 」言っている。そのあと、給油所に灯油を買いに言って、からのポリタンクを片手に雪で滑ってひっくり返ったが、他人の不幸をけらけら笑っていると、その報いがあることを学んだしだいである。 給油所でころんで頭を打って、良いことを思いついた。運転席にビデオカメラをセットして、自分のポルシェの走行状況を検証するという試みである。結構、みんなやっている様なのでわたしもやってみたいと思う。 思いついたら実行、てなわけで機材類を広げて三脚にセットして、愛妻にカメラを向けたら、「 どうするの、それ。また変な事考えてるわね、目を見ればわかるんだから、歯が痛いんでしょ? 犬はおとなしくしてなさい。 」 とうとう犬になっちまったぞ、おい。 ビデオ録画は考えただけでも楽しみだ。座席すぐ後ろの水平対向エンジンはどんな音かなあ、綺麗な水着のおねえさんが舗道を歩いていたら、そちらにどうやってカメラを向けようかなあと、考えることしきり。 きょうの夕食は、久しぶりのふぐちり鍋だが、ふぐは高価で次はいつ食べられるか解らないのでビデオ撮影でもするとしよう。
2006年01月18日
謎の多い車 224
ポルシェはアルミ二ウムをエンジンブロックはもとより、ボデイの1部やサスペンションなどに使用している。アルミニウムのボデイは鉄に比べて軽量化が可能なので車の運動性が向上するが、アルミは高価なので一般市販車には不向きである。また、溶接が困難なことから事故を起こした時のボデイの修復がきわめて困難である。加工性は鉄より劣ってしまうアルミだが、比熱が大きいので発生した熱を効率良く吸収できるメリットがある。 比熱とは物質1グラムの温度を1℃上げるのに必要なカロリーのことだ。アルミの比熱は鉄の2倍もあり、0・22である。鉄の2倍の熱を蓄えることが出来るので、ブレーキシステムに使われている。単に軽量化するのが目的ではないことがおわかりだろう。 ブレーキに使われるもう1つの理由は、熱伝導性がいい、と言う事。何しろ鉄の4倍も良いから吸収した熱が短時間で大気中に拡散する事が出来る。つまり冷却効率に優れていると言う事である。 もちろん質量にも大きな係わりがある。質量が大きいほど発生した熱量をより多く吸収することができるので、ブレーキ系統の温度が上がらない。これは、フェードやペーパーロックの防止に大きく寄与している。 ポルシェのブレーキシステムは世界一だといわれるのは、短い制動距離だけでなく、それを実現している優秀な機構と高価ではあるが、最高の材料を惜しみなく投入している結果である。 軽量、堅牢、正確、熱の吸収、放熱、伝導、耐フェード、ペーパーロック、耐摩耗、パッドの選定、油圧システムに短い制動距離。総合的に、これらが300km/h からのブレ-キングに常時、耐えられるという優秀なブレーキシステムが有るからこそ、安心してポルシェを運転できるのだ。ポルシェは「 エンジンパワーを常に越えるストッピングパワーを保証する 」という事をつねにアナウンスしているが、以上の事を考えれば少しはポルシェの言っていることが理解頂けたと思うがいかがだろうか。
2006年01月17日
謎の多い車 223
BMW5シリーズの改造車をM5と言うが、3シリーズならM3となる。単純にエンジンをパワーアップしたものだが、ポルシェにもゲンバラやテック・アートというのがある。価格は正規輸入車の5割アップといったところか。いい、悪いは別にして。 週刊誌に、今や1000万円以上の車でなければ車とは言えない、と書いてあったが真意は、そのくらい出さなければ「 これはいい 」と実感できない、自動車の性能が革新的に向上しもはやその差は微々たるものだと言いたかったのだ。 M5はフェラーリF430をも蹴散らすほどのパワーを持っているらしいが、果たして今の子供達はどちらの車が「 好きだ 」、と言うのか試してみた。大きな写真を見せて。答えはF430、予想通りだったがでは、なぜM5が嫌いなのかの回答は、「 かっこうわるいじゃん 」とか、「 クラウンみたいなかたちで、だっさーい 」だ。 子供は正直だなあと思う。ついでにポルシェターボの評価はF430の勝ちであった。 性能云々ではどの車も、もはや横並びで大差ないとすれば、他車との差別化は外観でつけるしかないのだろう。 5年後くらいに発売されるレクサスのスポーツカー(本当かなあ)のデザインには呆れて笑ってしまった。前から見るとブレア、後ろから見るとランボルギーニ・ガヤルド、排気管はボクスターS。やっぱりトヨタ流の「 他車から失敬してきた 」デザインそのまんまである。エンジンはV10、3・5リットルにハイブリッド・システムを合体させ、5リットル、500ps相当の出力を絞り出すという。トヨタのF1優勝記念車のふれ込みで発売する目論見らしいが、はたしてフェラーリ、ウイリアムズBMW、に勝てるのかなあ・・。ライコネンともう1匹のシューマッハを連れてこないと無理だと思うが、はたして、トヨタなんかのチームにホイホイと来るとは思えない。 フェラーリのシューマッハは正常な頭の持ち主とはとうてい思えないほどブチ切れた走りをする。イカれているか、麻薬をやっているのか、ヤツには恐怖心のかけらも無い。ニコニコ笑って時速300km、さすが一流のF1ドライバーである。
2006年01月16日
謎の多い車 222
本屋でガレージライフというカラー刷りの立派な本をみた。何時見ても、ため息が出るほどにうらやましい究極の道楽の世界が、スーパーカーと伴にそこには広がっている。建物の中に広い車の専用部屋があるなんて、六本木ヒルズの高い所に住むより100倍は贅沢で、300倍は道楽ものである。そして、流行の、やたら鼻につく個性と自己主張が完璧に欠落した 「 ヒルズ族 」など足元にも及ばない気品と高級感が、ガレージライフには存在している。 本物の金持ちの在り方の世界がそこには広がっている。もっとも、都会の極小ビルのオーナーの狭苦しいガレージは少しいただけない。やはり、広い空間が必要だ。 リビングからはいつでも、ガラスで仕切られた室内ガレージのピカピカなポルシェや真っ赤なフェラーリがコーヒーを飲みながら見る事ができる。これこそ、この贅沢の醍醐味であろう。 敷地は300坪、レンガ調の洋館で延べ床面積は150坪は欲しい。大きな風呂場は陽光降り注ぐ真南で、40畳のリビングダイニング、キッチンも南向きでアイランドキッチンがいい。 庭にはあまり木を植えない。中央に東屋があって廻りは高麗芝、門までは厚いコンクリートのたたきのスロープと、横には広い洗車場。ガーデンテーブルセットに腰を掛けてゆったりと過ごす休日。 あこがれである。目の前には太平洋が広がり、いつでも釣りや波乗りに行ければ最高だ。愛妻がダイビングに興じる間は港でのんびりと釣りをして帰りを待つ。 海からの距離は少し離れていたほうが車の為にはいいかもしれない。 さて、勤め先をどうするか・・。田舎から特急電車での長距離通勤はごめんだ。通勤だけでへとへとになりかねないぞ。 現実は厳しいもので、夢を追いかけると現実からどんどん遠ざかるが、あとの楽しみにとっておくことにしよう。 1つの欲望が満たされても、次から次へと欲望が頭をもたげてくる。次はフェラーリだ、小型でいいからクルーザーも欲しい、オーストラリアに別荘を一軒、ロールスロイスもあればいい、なーんか金権政治家みたいになってきたぞ。だめだ、もっと上品に生きなければ政治家みたいに堕落してしまう。考えてみれば、ガレージだって実現できるかどうか疑わしいものである。庶民の生活なんてしょせんつつましいもの、それはそれでよしとしよう。
2006年01月15日
謎の多い車 221
ポルシェの運動性や安全性は各種センサーから送られてくるデータ-を瞬時に演算、解析して車体の安定性やドライブ・トレーンやパワー・トレーンを制御する。CPUやICUは、言わばポルシェの頭脳であり、外気温や振動、圧力から徹底的に守られる様にケーシングされている。 もし、これらが壊れて正常に作動しなくなったらどうなるか・・。エンジンはまずかからない。だから車も動かない。なぜだ、答えは簡単。 何かの異常を検知した場合はエンジンがかからなくなるようにコンピューターにプログラムされているからだ。車は安全性が最も重要視されるから、最悪の場合には手っ取り早く動かなくしてしまうというわけだ。だから、車屋で「 CPUの故障です 」との指摘は十中八九嘘である。コンピューターの交換で20万円は、ありえない。エンジンがかかればCPUは正常のあかしなのだ。 壊れるのは機械ばかりではない。人間もこわれる。先日、大通りを素っ裸の若い男が歩道を堂々と歩いていた。ポルシェは左ハンドルで距離が近いから、驚きもおおきい。「 うわあっ 」と思いながらもなるほど、と思った。要するに、コスプレと同じでかたや服を着ない、かたや変な服を着ている。着なくても変だが着てても変ならば、裸もコスプレも同じ部分集合と言う事になる。ただし一方は罪に問われるが。 このあいだ、庭で枯れ木を集めていたら、前の通りを鎌を持ったおやじが歩いていた、背広姿で。 おい、そんなもん持って何所行くねん、物騒やんけ。それに何で背広なんだ。 次の日、集めた枯れ木を焼却しようと、ライフル銃ほどの長さのガスバーナーに火をつけて家の前の通りを歩いていたら、犬の散歩のおじさんがびっくりして、急ぎ足で逃げていった。バーナーの先からはゴーゴーと音をたてて炎が吹き出ている。これに驚いたのかもしれないが、別に逃げなくても・・。 ヤマダ電機という家電量販店の広告に洗剤が安く出ていたが、で売り場で探しても見つからない。しかたなく隣の高級腕時計売り場の店員に「 どこにあるんですか? 」と聞いたら、店員はしゃがみこんでロレックスやタグ・ホイヤーが入っている、カギの掛かる戸棚をがさがさと探している。 おい、洗剤だぞ、洗剤。そこは高級腕時計が入ってるんだろ?こっちからも見えるぞ。 それともなにか?洗剤とロレックスを一緒に仕舞っているんか、わざわざカギをかけてさ。まあ、洗剤のありかを時計売り場の店員に聞いたこっちもこっちだが・・。 寒い日がつずくと、お風呂に入るのが楽しみだ。午後4時ごろから入りたくてしかたがない。風呂にはいつも入浴剤を入れる。温泉の元だ。ちゃんとした温泉地でも堂々と使用しているのだから、さぞかし健康にいいと思う。 いつも通り粉末を入れようとしてフタの開いた缶ごと浴槽に「 どぼん 」と落としてしまった。手がすべって。おかげで、いつもより濃厚な色のお湯になってしまい、まるでシチューの中に浸かっている気分だった(泣)。
2006年01月14日
謎の多い車 220
久しぶりの雨、しかも大雨だ。関東平野は1ヶ月以上もカラカラ天気で、畑の作物が育っていない。 空気が乾燥するとポルシェのドア-で「 ぱちっ 」と静電気が走る。でも、乾燥のおかげでカビは生えないし、絨毯や羽毛布団はさらさらでいい感じだ。車の中も同様に気分がいい。 ところが梅雨の季節は、革シートにカビが生えるし車内全体に、なんか生臭いかすかな臭いが充満する。 湿気はカビや細菌を繁殖させ、あらゆる物を分解、腐敗、構造破壊させる。布や紙はもとより、金属も酸化させる厄介なものだ。ポルシェのエンジンブロックや各種金属部品に多様されているアルミニウムも例外ではない。 アルミニウムの酸化は真っ白い粉を吹き、表面はボロボロに崩れ原型をとどめないほどひどいものだ。後々、湿度で酸化するのが駄目なら始めから強制的に化学的に酸化させる。これが陽極酸化皮膜、通称アルマイトである。前にアルミ二ウムの記事でこれらを取り上げているので、興味のある方はご覧下さい。 オープンカーの屋根(幌)は布地だから湿気をすぐに取り込んで厄介だ、と思っている人は多い。でも、そんな事はない。確かにクーペの金属屋根に比べられては何とも言えないが、ポルシェの幌は幾層にも素材が組み合わされた、驚くほどぶ厚いもので出来ている。表面の布製幌は、撥水加工されているので雨水が入り込むような事はありえない。 湿気の多い季節はどんな車でも室内に湿気がこもる。オープンカーに限ったことではない。この、厄介な湿気をどうするか・・。方法はいたって簡単。天気の良い日に幌を降ろして車丸ごと天日乾しをする。クーペではそうはいかないが、オープンカーは車内の乾燥湿気取りに最高である。シート、ドア-、ハンドル、車内のカーペットに前後のトランクまで、天日がきれいに湿気を取ってくれるから都合が良い。おかげで、カビやダニとは縁がない快適で結構なものだ。結構毛だらけ猫灰だらけ、おしりのまわりはくそだらけ、とでも表現すれば結構だろう。 明日は雨が上がってお日様が顔を出してくれば久しぶりに運転できる。やっぱり、お天道様のちからは絶大だ。
2006年01月13日
謎の多い車 219
本屋に行くと輸入車の雑誌がたくさんある。内容はどれもみな同じで、特集を月ごとに微妙にずらしてはいるが、フェラーリ、ポルシェ、メルセデスを順繰りに取り上げている。 話題性イコール雑誌の販売数だから、この三車種ならば確実に売れるのだろう。公平な立場でものを観るのならば、シトロエンやボルボの記事で隅から隅までやってみればいい。きっと売れないから。 試乗車テストの高い車は、メーカーの日本法人から借りてくるのだが、磨り減ったへたれたタイアで、メルセデスを酷使したあげく褒めてもらえないなら、一切の雑誌社への貸し出しは止めればいい、ねえ、日本法人の方々。試乗を記事にするのなら、せめてタイアくらいは新品に履き替えるべきである。日本法人に言っているのではない。雑誌社の編集部に言っている。 ちゃんとした土俵で色んな車を乗り比べるなら、その評価も記事も信用できるが、ウケねらいの今の輸入車の軽い雑誌の評価なんぞあてにしてはいけない・・・え?・そんなの百も承知ですか? 車に木刀や鉄パイプを積んで、「 これは護身用だ 」と言っても警察には怒られてしまう。凶器だからだ。ならば、ハンドル・ロックをお勧めする。解除すれば中の鉄の棒が抜けるから、暴漢に襲われたら立派な武器になる。普段は抜かないで助手席の床に置いておけば、検問で警察に見られても用途が防犯用だから別にとがめられない。 カー用品屋の駐車場で、親切に言い寄ってきてポルシェを褒めて、ちょっと運転席に座らせてあげて、そのまま乗り逃げされる。 信号待ちで道を聞かれ、窓を開けたとたんに襲われる。夜に多い。窓は3cm以上は開けない事だ。 これまた夜、わざと追突し、運転手が怒ってでて来たスキにポルシェを乗り去る。二人組みの窃盗犯が多い。そんな時は絶対に軽はずみに外へ出ないで、まず110番通報だ。相手がヤバそうなヤクザなら、なおさらそうだ。何時でも逃げられる様に、エンジンはかけておく。警察へ通報され無い為に、その場での示談を要求してくるのが当たり前で、当然ながら脅されて金を奪われるハメになる。相手の車に無理やり乗せられて連れまわされる事もあるから、無闇に外には出ないことが大切である。 暴漢が開いている窓から手を突っ込んできたら、迷わずパワーウインドウで思いっきり敵の腕を挟むのがいい。 国道246号線で1台のスカイラインが、暴走族のボロい、安物の、だらしない、茶髪でばか丸出しの2人組のあんちゃんに信号待ちで絡まれていた。スカイラインにはいかにも気の弱そうでひ弱な若者と彼女が乗っていたが、けっして窓を開けなかったのは「 えらいぞ 」と思った。 いかれた暴走族の1人は飲んでいた缶コーヒーを、もう一人は何と、イチゴミルク・ジュースをスカイラインにかけていた。怒り狂って。 何が原因でそうなったのかは知らないが、暴走族ならさあ、もっと格好いい飲み物を飲めよな。イチゴミルクだと?バカじゃねえのか、こら。おい、せめて月桂冠か黄桜だろうが、そのバカな頭にはトルエンがシンナーが最高にお似合いだぜ。 緊急用に556やタイアシリコン・スプレーやウインドウ・クリーナーを暴漢に吹きかけるのも効果がある。 私ですか? 勿論ありますよ、火炎放射器にベレッタ2丁、手榴弾に迫撃砲。オプションで20ミリバルカン砲もつけました。 なに?テロリストみたい? 冗談じゃない、テロリストそのものですから・・。
2006年01月12日
謎の多い車 218
ポルシェは高級車だから、盗難犯の標的になりやすい。自宅のガレージで保管していても朝起きたら車がなくなっていた、なんてウソのような本当の話がごろごろ転がっている。盗難や車上荒らしに狙われるのは、自宅の駐車場は勿論の事、大型ショッピングセンター、スーパーマーケット、ホームセンターやレストランが多い。警察の犯罪マップを見ると、見事にこれらの場所が犯罪発生地点になっている事がわかる。イモビライザ-で警戒していても、車両盗難犯はその道のプロだから、こちらの弱点を知り尽くしている。狙われたら逃げようがない、と言ってしまえばそれで終わりであるが犯罪者の心理を逆手に取る方法がある。 まず、その気にさせない事。ハンドルロックもかなり効果があるが、やるのならもっと大げさにやる。ハンドルに「 はくさい 」や「 大根 」をくくり付けておく。長ネギの束でもいい。 要は、相手を驚かす「 意外な事 」をする事だ。イギリス陸軍特殊空挺部隊の防衛の基本の1つが、相手にトラップ(罠)をかけることである。はくさいや、大根、これこそが心理的な障害物の一例であり犯罪心理上かなり有効な手立てである。 自宅ガレージのセンサー防犯灯は当たり前、門扉は太い鎖で2箇所をロックする。犯罪者は目をつけた家を必ず3,4回の下見をしているから、外からわざと見える様に鎖で威嚇するのも有効だ。 車の盗難より怖いのが、自分自身が襲われることだ。金品目当ての強盗は、ポルシェから降りたてのあなたを狙う。犯人はすぐ外の他の車の陰などに隠れている。車のドア−が開いた瞬間に2人組が左右のドア−から強引に入ってきて、車内に押し込められ、顔をハンドルに押し付けられて金品を強奪する。押さえつけられているから犯人の顔は見えない。相手が見えない、これは怖い。 防止する方法は、まず、駐車場をゆっくりと流して、周囲に不審者がいないかを十分に確認し、駐車はガラガラのすいた場所を選ぶことだ。車から離れたら、2,3度振り返って不審者を確認する。帰り道では後続車両をミラーで確認し、同じ車がつけていたら要注意だ。家の前をわざと通り過ぎてポルシェの保管場所を特定されない様に遠ざかり、1度、道路に停車する。必死にまくより、まず、先に行かせればいい。 話は前後するが、止めておいたポルシェに戻った時が1番危ない。ドア−を開けた瞬間に背後から襲われ、車内に監禁される。 以上は犯罪の手口の一部で、犯罪者はこちらのスキをうかがい、意外な手段におよんでくる。恐ろしい手口のつずきは明日。
2006年01月11日
謎の多い車 217
外気温が0度以下の冬の季節はポルシェの燃費がやや悪くなる。なぜか・・。電子制御式燃料噴射システムのコンピューターが燃料の噴射量を多くしているからだ。コントロール・ユニットは吸入される空気の量はもとより、エンジン回転数に応じた燃料の噴射量を決めている。 吸気温センサーはその温度が適切な温度になるまで、燃料を一定以上に増量させるようにインジェクターを作動させる、つまり低い温度では自動的に燃料が多く噴射させるように、コンピューターが指令をだしている。だから、外気温がかなり低くて、冷却水温が上昇しない冬では、燃料を余計に消費する、結果、燃費が悪くなるのである。 エンジンをかけてすぐに走り出しても、なかなかギア-がシフトしないから、何時までも2速で走らされる。これを「 重ったるい 」と感じる原因なのだが、10分も走れば水温も上昇しだすので、段々、エンジン回転もなめらかになる。 昔はチョークを引っ張って暖気運転を日課にしていたが、今ではコンピューターがあれこれやってくれるので、暖気運転は不要になった。 ポルシェの取り扱い説明書には、「 エンジンをかけたらもたもたせずに、すぐに走り出す事 」と、命令調に書いてある。 エアコンについては、「 適切な温度で使用し、あまり使わない事。 」、だ。オーデイオでは、「 必要最低限で使用し、スイッチはこまめに切る。 」である。なるほど、几帳面なお国柄の車だけに、言っていることも細かい。 2週間おきにホイールを洗浄しろ、とか、こまめに洗車しろ、タイアはゴシゴシ洗うな、車内でものを食うな、まじめに仕事をしろ、仕事中に居眠りするな、などうるさい。なるほど、間違ってはいない。 製造物責任法なる法律で、いろんな物に注意書きが書いてある。間違った使い方をされて、脳みその濃度が薄い消費者に訴えられるのを防ぐ為なのか、そんなのを守る為なのか解らない。 洗濯機の取説にこんな事が書いてあった。「 洗濯槽に入らないで下さい 」。なるほど。ホッカイロには「 熱くなるので口に入れないこと 」。それはそうだ。 腰痛でもらった座薬には、「 こたつに座って飲んでも効きません 」。そーなんだ。 腰痛でへっぴり腰の私を見て愛妻が言った。 「 洗面器もってくるわ 」だ。 何に使うのかなあ・・。まさか、それで頭をひっぱだくつもりじゃ。別に吐きたくもないのにねえ。洗面器の取説は・・・。 そう思って見ていたら「 千年灸 」のことだった。単なる聞き間違いという事で、今回はこの辺で。
2006年01月10日
謎の多い車 216
厳寒の季節に車を運転するのは苦痛を伴う。そこでシートヒーターが活躍するわけで、ポルシェのそれは、温かくて気持ちいい。オプションで10万円位だと思うが、「 けっ、そんなもんに頼るなんて、体がなまっている証拠だぜ。 」と小ばかにしていたのだが、実際に使ってみるとこれはいい。冬には手放せなくなり癖になってしまう。ポルシェも消費者の弱点をよく研究しているなあ、と感心する。ただ、あんまり気持ち良過ぎて眠たくなるのがちょっとねえ・・。997のシートは常に後方吊り下げマウントのエンジンの、ぶるぶるという小刻みな振動が伝わるから、言ってみればマッサージ・チェアーみたいだ。・・・そうでもないか・・。 カップホルダーが997にも付いているが、あれ、乗っけても本当に大丈夫なのか、いまいち信用できない。わたしは、このカップホルダーは、ホットコーヒーが宙に舞って大事(おおごと)になりそうで怖くて使えない。 考えてみれば、今の車の装備は家の中の物がそっくりそろっている。無いものは洗濯機と、マイクロウエーブ・オーブンくらいだ。便利そうだなあ、と思って買ったGPSのレーダー探知機も今では必要ないし、カー・ナビゲーションは元から付けてない。携帯電話すら未だかつて持ったことがない。利便性に流され、自分の学習能力が失われて知能が低下しそうだ、と言うのがその理由である。 冬になると決まって行なう庭木の手入れがある。冬に枝の上で冬眠している病原菌の駆除作業なのだが、石灰硫黄合剤という薬を散布する事で、春からの庭木の病気を大幅に減らす事ができる。成分はその名のとおり、硫黄(いおう)。強力な殺菌能力で、柿の木の黒星病やうどんこ病など、ありとあらゆる病原菌を絶滅させることが出来る優れものだ。硫黄の成分はものすごく、みずむし等の皮膚の病気は一発で直る。ただし、傷口に入ると強烈な痛みに襲われるので注意が必要。でも、痛いだけで不思議と害はない。こどもの頃、草津白根山の噴火口で硫黄のかけらを持ち帰り、お湯に溶かしてみずむしを治した父を思い出す。 硫黄はあらゆる金属を腐食させる。アルミ、鉄、銅、銀なんかは表面がぼろぼろになるから、ポルシェのそばで散布するのはやめたほうがいい。 硫黄分の多い温泉は、やはり硫黄の成分が体全体を殺菌し、リュウマチや腰痛に効く。ああ、温泉に行きたくなってきた。歳のせいかなあ・・。