第61回福岡国際マラソンは、フルマラソン初挑戦のサムエル・ワンジル選手(21)[トヨタ自動車九州]が、2時間6分39秒の大会新記録で優勝を飾りました。日本人の最高は、2時間7分13秒の3位でゴールした佐藤敦之選手(29)[中国電力]です。
序盤から順調なペースで進んだレースが動き始めたのは、25km付近でした。まず、高岡寿成選手(37)[カネボウ]が先頭集団から脱落。その後、大会記録に並ぶペースについていけずに、藤田敦史選手(31)[富士通]、油谷繁選手(30)[中国電力]らが次々と遅れをとっていきます。35kmを過ぎてからは、ワンジル選手、佐藤選手、一般参加のデリバ・メルガ選手(エチオピア)の三つ巴の接戦が展開されます。徐々にペースを上げるワンジル選手。必死に追いすがるメルガ選手と佐藤選手。最後は、ラストスパートで抜け出したワンジル選手が、大観衆が待つゴールの平和台陸上競技場に一番に姿を現し、大会新記録で優勝を飾りました。
順位 | No. | 名前 | 所属/国籍 | 参考通過タイム |
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1 | 26 | S・ワンジル | トヨタ自動車九州 | 2゚06'39" |
2 | 51 | D・メルガ | エチオピア | 2゚06'50" |
3 | 24 | 佐藤 敦之 | 中国電力 | 2゚07'13" |
4 | 25 | 松宮 祐行 | コニカミノルタ | 2゚09'40" |
5 | 23 | 油谷 繁 | 中国電力 | 2゚10'30" |
6 | 126 | 高橋 謙介 | トヨタ自動車 | 2゚11'52" |
7 | 3 | D・イエゴ | ケニア | 2゚11'57" |
8 | 22 | 藤田 敦史 | 富士通 | 2゚12'29" |
9 | 135 | 三代 直樹 | 富士通 | 2゚12'56" |
10 | 21 | 高岡 寿成 | カネボウ | 2゚13'40" |
【佐藤選手インタビュー】
Q.見事日本人トップ、今のお気持ちは?
A.優勝は出来なかったが、ワンジル選手と良い勝負ができ、しかも自己新記録も出ていいレースでした。
Q.大きな自信につながったのでは?
A.2004年以来いい走りができなくて、もう終わりかなと思って
いましたが、またはい上がってこれました。
坂口監督の厳しい教えがあってこそだと思います。