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泰安沖タンカー衝突:被害規模は韓国史上最大

 7日朝、忠清南道泰安郡万里浦沖の海上で、韓国の重油流出事故史上最大規模となる船舶衝突事故が発生した。

 海洋水産部は「7日午前7時15分ごろ、万里浦沖北西10キロの海上で、海上クレーンを積んだ艀船(動力なしで浮く船)が、停泊中の香港船籍タンカー“ハーベイ・スピリット号(14万6800トン級)”と衝突、タンカー左側のオイルタンクに3個の穴が開き、1万500トンの原油が漏れ出した」と発表した。

 人的被害はなかったものの、1995年に起こった最悪の重油流出事故「シープリンス号事故」当時の2倍以上の原油が流出し、養殖漁場への打撃や海洋汚染など、莫大(ばくだい)な被害が発生することが予想される。

 事故現場には海軍・海洋警察(海警)の警備艦艇(23隻)と油防除船(13隻)が緊急投入されたが、波風が強く、午後3時になってようやく防除(原油の拡散を遮断し回収すること)作業が開始された。流出した原油は風に乗って泰安郡沿岸地域へと移動中だ。

 政府関係者は「原油の流出量がシープリンス号事故当時よりも多いため、被害規模も大きくならざるを得ないだろう」と語った。

チョン・スヨン記者

朝鮮日報/朝鮮日報JNS
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