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「暮らしにく〜い!」 中国の日本人駐在員 心の病が激増 (2/2ページ)

2007.12.8 23:30
このニュースのトピックス中国
慢性的な渋滞が続く北京市内。大気汚染も深刻で、工場や自動車の排気ガスなどで市内はいつも霞んでいる慢性的な渋滞が続く北京市内。大気汚染も深刻で、工場や自動車の排気ガスなどで市内はいつも霞んでいる

 調査によると、駐在員はストレス要因として、日本の本社の認識と現実との乖離(かいり)をあげる人が多いという。欧米企業の参入や政府の政策変更で状況が一変することは珍しくない。売り上げや利益確保を本社から強く言われ、精神的に追いつめられてしまう人が少なくないという。

 また、食の安全確保に多大なエネルギーを費やすことになる。中国の残留農薬問題や重金属による水質汚染問題は深刻だ。そんな中、安全な食材探しに奔走することになる。ただ、農薬の心配のないキャベツは1玉が日本円で約300円もするなど、日本よりはるかに高い。しかも、欧米に比べ物価が安い中国では手当ては低く、経済的な出費も負担になっている。

 勝田教授は「中国での生活は日本で考える以上に大きなストレスがかかる。駐在員をおいている企業は、精神科医やカウンセラーを定期巡回させるなど、なんらかの対応をとることが必要ではないか」と話している。

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慢性的な渋滞が続く北京市内。大気汚染も深刻で、工場や自動車の排気ガスなどで市内はいつも霞んでいる
北京市内の市場。日本人駐在員にとっては食の安全も悩みの種だ(写真と原稿は関係ありません)
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