ペンシルベニア州コンネルズビル――ピッツバーグの病院で患者の相談係として勤めるマシュー・マックナイトさん(29)は8日まで、2008年版のギネスブックに「車両事故の衝撃で最も遠くに跳ね飛ばされた人物」の記録保持者として登録されたことを明らかにした。「飛距離」は約35.97メートル。
AP通信が報じた。悶絶の記録を樹立した事故は2001年10月26日に、ピッツバーグ東部のモンロービルにある州間道376号線で発生。マックナイトさんは当時、ボランティアの消防士兼医療要員で交通事故の被害者を助けていたが、時速約113キロで暴走してきた車両にはね飛ばされた。
肩、骨盤、脚部や臀部(でんぶ)の骨を骨折して入院、約80日間の治療を終え、02年4月に職務に復帰した。入院先の病院の医者が事故のてんまつなどの警察書類を添えてギネスに申請したという。
03年に承認されたが、08年版に初めて出版物などに登録された。マックナイトさんはピッツバーグの地元紙に「この医者は冗談好きで知られていたけれど、ギネス申請で相談しに来た時、真面目な表情なのでビックリした」と振り返っている。今は記録が破られないことを切に願っている。