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【国際】

「親日」と「反日」が混在 虐殺記念館、再オープン

2007年12月8日 16時15分

 旧日本軍による南京(中国江蘇省)占領から70年の13日、南京大虐殺記念館が面積を拡張して再オープン、開館記念式や犠牲者の追悼式が行われる。対日関係に配慮する中国は「歴史は歴史として淡々と対応」(日本外交筋)する方針だが、南京の市民は日本アニメが好きな若者も含め、日本国内の一部にある虐殺否定の動きに不信感を抱いており「親日」「反日」という2つの矛盾した感情が混在している。

 「(日本以外)どこの国も、あれほどむごいことはしない」。南京市内のある日本語学校。通信設備会社社員、孫瑞さん(24)は先月末、授業中に教師から虐殺事件の感想を聞かれ、思わず感情的になった。

 テレビアニメ「名探偵コナン」を見て育ち、自宅のテレビや冷蔵庫も日本製。日本の先端技術にあこがれ、日系企業への就職を目指しているが、歴史問題となると対日評価が一変する。

(共同)
 

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