昨日、ご子息をいじめによる自殺で失った地元筑前町のご遺族を法務省にお連れしました。過日福岡法務局の人権侵犯事件調査の内容を開示請求されましたが、その内容がほとんど黒塗りで出されたことに対する不服審査請求をするためです。
一番わが子が自殺を選んだ理由を知りたい親御さんが一番その情報の外に置かれることがこれまでずっと続いてきました。ご遺族の方々に話をうかがえば、決して当事者を責めたいのではなく、ただ事実を知りたいだけだとの気持ちが痛いほど伝わります。
しかし法務省の対応は残念ながら二転三転しました。大臣や副大臣への手交を要望して参りましたが、結局は局長、課長に対してとなりましたし、その時間もわずか5分余り。マスコミへの露出も完全シャットアウトとなりました。
そもそも我が国は情報というものを政府その他公的機関が握りすぎる傾向が強すぎます。例えば韓国でも先日、長い間謎とされてきた金大中前大統領の拉致事件を公式文書も含めて明らかにし、総括をしました。アメリカも一定期間を経て公的文書を開示するルールが確立しています。
語弊もあるかもしれませんが、所詮人間世界のことでですから過ちも当然あります。しかしそれを隠すために更なる過ちを犯すことは、それ以上に愚かなことです。こうした問題を通じ、もっと日本が建前でなく本音で話が出来る文化を醸成できるよう提言を続けて参ります。
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