日本のオタク文化を紹介するニューヨークで初めての本格的な見本市、第一回ニューヨーク・アニメ・フェスティバルが七日、市内の会議場で開かれ、漫画の主人公の衣装を着たアニメ・ファンや漫画作家、出版社代表らが全米から集まった。九日まで開催。
見本市には日本貿易振興機構(JETRO)を含め、世界から百二十社・団体が出展。最新の漫画、ゲームのほか、コスプレ用の衣装やフィギュアにファンが集まった。
日本のオタク、漫画文化の世界的な流行について、大手出版社ランダムハウスの漫画部門担当ダラス・ミダ副発行人は「米国の漫画のように(文化、歴史的)背景を知らなければ楽しめないものと違って、日本の漫画の主題は空想世界の友情などがテーマで、誰でも感情移入できる」と理由を分析した。
ニューハンプシャー州から学校を休んできたという高校生ジョハナ・ジャカルーソさん(16)が、忍者を題材にした人気漫画シリーズ「NARUTO」の登場人物姿で「学校に行くより勉強になる」と話すと、母親のパトリシアさん(54)は「(娘は)小遣いをすべて漫画に使う。ドラッグに手を出すこともなく安心」と笑った。