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【神奈川】マレーシアの蕭さん 『戦争の事実』語る きょう横浜で証言集会2007年12月8日
太平洋戦争の開戦から六十七年目に当たる八日、旧日本軍によって家族四人が殺されたマレーシア在住の蕭〓虎(ショーブンホー)さん(73)による証言集会が、横浜市中区寿町のかながわ労働プラザで開かれる。蕭さんは「日本では歴史教科書がわい曲されつつある。戦争の事実を知ってほしい」と参加を呼び掛けている。 (西尾玄司) 証言集会は、旧日本軍が東南アジアで行った虐殺などの戦争被害を語り継ぐ市民団体「アジア・フォーラム横浜」が主催。蕭さんがフォーラムで証言するのは、一九九七年に次いで二回目となる。 四二年三月十六日、マレーシア南西部のパリッティンギ村。当時七歳だった蕭さんは、侵略してきた旧日本軍によって、目の前で両親と弟、妹を銃剣で殺された。蕭さんは母親が体を抱いてかばってくれたおかげで、助かったという。母親は妊娠六カ月だった。蕭さんの体には、銃剣が母親の体を突き抜けて刺さった七カ所の傷が残っている。同村では、大人四百二十六人、子ども二百四十九人が犠牲になったという。 蕭さんによると、沖縄戦の集団自決での日本軍の強制性をめぐる高校日本史教科書検定問題や、小泉純一郎元首相の靖国神社参拝について、マレーシアでも多くの人が注目しているという。蕭さんは「最近の日本の動きは、戦争被害者にとって二重の加害だ。日本政府は事実を受け止め、きちんと反省してほしい」と話した。 集会は午後三時から。蕭さんの証言のほか、林博史関東学院大教授が「華人虐殺と沖縄戦(集団自決)」をテーマに講演する。参加費は資料代千円。申し込み不要。 問い合わせは、アジア・フォーラム横浜=(電)090(9346)5884=へ。 ※〓はさんずいに文
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