おしゃべりなマダム

そして締めくくりは、娘から迎えを頼まれ、寝る準備ＯＫの状態の出で立ちのままルーキーと、夜の繁華街を抜け娘を拾い、引き返し交差点で赤信号に止まった。

どっかの酔っ払いのオッサンがご機嫌で、これでもか！と結い上げた髪のオネエサン３人に囲まれて唄っていた。
最近の車のエンジンは静かだ。車内の音楽を消していると車外の喧騒が丸聞こえだ。
後ろ姿のオッサンが「なやめ〜るこおしいつううきい〜♪」と踊っている。

芸子さんのようなオネエサンは「いややわあ、その動き」と言いながら囃し立てている。

・・・・うちのアホ旦那だ。

「ねえお母様、お父様は生き生きしてるわね。昔からあんなだったの？」と娘は言った。
昔あんなだったら、おまえさんは生まれてはいない！

私が寝る格好でなかったら、車から降り、おひねりを投げてやる所だ。
全くドイツもコイツも！！