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監督のセクハラ受け不登校 陸上部員が高校を提訴 京都

2007年12月07日

 私立京都光華高校(京都市右京区)の陸上部員の女子生徒(17)が昨年8月、監督(当時57)=同月末に急死=から体を触られるセクハラ行為を受けたうえ、高校の対応が不適切だったとして、生徒の両親が7日、同校を運営する学校法人光華女子学園に計約690万円の損害賠償を求める訴訟を京都地裁に起こした。

 訴状などによると、生徒は陸上部の合宿で夜、監督の部屋へ呼ばれ、マッサージなどと称して下半身や胸を触られた。監督は事実を認め、同校は昨年8月31日付で諭旨解雇にすると決めたが、監督は同日、心筋梗塞(こうそく)で急死した。生徒は登校できなくなり、心的外傷後ストレス障害(PTSD)と診断された。両親はセクハラ行為の公表を求めたが、同校が応じず「不登校の理由がセクハラだと周囲に理解されず、二次被害を受けた」と訴えている。

 同学園の由良徹事務局長は「あってはならないことが起き、申し訳ない。ただ、生徒が逆に中傷を受けるリスクもあり、教育機関として公表しない判断をしてきた」と話した。

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