菊間アナは親しい同局関係者や、かつて番組で共演したタレントらに、これまでの感謝を記したお礼状に記念品を添えて送付。退社についての報告を始めている。
早大法学部出身で、最近は司法試験の勉強にも力を入れていた。親しい関係者は今後について「新しい人生を切り開きたいという思いが強く、司法試験も勉強に専念して合格を目指したいようだ」とみている。
波乱のアナウンサー生活だった。95年にフジテレビ入社。「発掘!あるある大事典」「FNNスーパーニュース」など数々の人気番組に出演し、キャリアを積んだ。一方、98年9月には「めざましテレビ」で、避難器具の体験リポートをしている最中にマンション5階から転落し、腰椎(ようつい)圧迫骨折で全治3カ月の重傷を負うアクシデントがあった。
その後も同局の看板アナとして活躍していたが、05年7月に仙台市内で未成年タレントと飲酒していたことが発覚。レギュラー出演していた「こたえてちょーだい!」を降板し、減給と事実上の謹慎処分が下された。アナウンス室で事務作業などに従事した後、11月に新人アナとともに出演する深夜番組で復帰。昨年10月からは「とくダネ!」でリポーターを務めていたが、かつての活躍を考えると出演機会は少なくなっていた。
◆菊間 千乃(きくま・ゆきの)1972年(昭47)3月5日、東京都生まれ。親しみやすいキャラクターでお茶の間に親しまれた。父親は東京・八王子実践高女子バレーボール部の菊間崇祠監督。スポーツ好きとしても知られる。血液型AB。