塾生らによる大麻売買について会見する馬場晴雄・河合塾福岡校校舎長=福岡市中央区渡辺通4の同塾で2007年12月7日午後6時9分、金澤稔撮影
福岡市中央区渡辺通の大手予備校、河合塾福岡校の校内などで大麻を売買したなどとして、福岡県警西署は同市西区の男子予備校生(18)ら5人=当時18~19歳=を大麻取締法違反容疑(所持や譲渡など)で逮捕し、九州大(同市東区)の男子学生ら2人=いずれも19歳=を書類送検したと7日、発表した。
逮捕された5人は、河合塾福岡校に通う予備校生ら2人と大村美容専門学校(福岡市中央区)の男子学生(19)ら2人、当時同市内の別の専門学校に通っていた熊本市の無職少年(19)。書類送検されたのは九州大1年の男子学生と河合塾福岡校生。
調べでは、男子予備校生の1人(18)は9月15日午後4時ごろ河合塾福岡校の食堂内で、友人から紙巻きたばこ状の大麻1本を1000円で譲り受け、所持した疑い。翌16日に自宅で吸引後、気分が悪くなり市内の病院に運ばれた。「大麻を吸った」と訴えたため、父親が110番して発覚した。
その後の調べで、この予備校生を含む7人が、5~9月にかけて河合塾校内や市内の駐車場などで、たばこ状の大麻を1本1000~2500円で売買していたことが判明。7人は「受験勉強の気分転換や好奇心から手を出してしまった」などと述べ、容疑を認めているという。
予備校生の1人が9月、兄である専門学校生に「入手できるか」と相談したのが発端とみられ、兄が知人を介して熊本市の無職少年に入手を“打診”。無職少年が何らかの方法で手に入れ、その後、専門学校生、予備校生、九大生と広まったらしい。県警は無職少年の入手ルートの解明も進める。【鈴木美穂、長澤潤一郎】