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歯舞「群島」に変更を 根室市要望へ 元島民団体は困惑(12/07 23:43)【根室】根室市は北方領土歯舞諸島の地図表記について、法律や外交文書に合わせ「歯舞群島」に変更するよう十日に国土地理院へ要望する。「北方領土問題をPRするには統一したほうがよい」という内閣府の意向によるもの。ただ返還運動関係者などには「これまで問題はなかった」と疑問視する声もある。 変更要請は十月三十日の参院内閣委員会で、有村治子氏(自民)の質問に、中川義雄内閣府副大臣が「法律で使っている群島に統一したい」と答えたのが発端。内閣府が国土地理院と協議したところ、「地元の意向が重要」との考えが示され、根室市に検討を要請。同市は「返還運動と教育現場で名称が異なると無用の混乱を生じかねない」(北方領土対策室)と変更を求めることにした。 国土地理院によると、地図では原則として「諸島」を使い、文部科学省の検定規則により学校の教科書も従っている。一方、法律や外交文書、内閣府などが発行する返還運動用の冊子では、「群島」が使われている。 名称に「諸島」を使っている元島民団体の千島歯舞諸島居住者連盟は「地名の統一には反対しないが、連盟の名称は国と相談して決まったと聞いている。正式に変更が決まれば、内閣府と相談したい」(田村明専務理事)と困惑。根室・千島の歴史に詳しい川上淳・札大文化学部准教授は「諸島も群島も意味はほとんど同じ。今まで教えてきたことを変更すれば逆に混乱を生じるかもしれない」と指摘している。 国土地理院は名称変更について、「正式な文書を受けてから検討したい」(基本情報調査課)としている。 |
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