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死刑執行までの期間 法改正も 鳩山法相
このニュースのトピックス:刑事訴訟
鳩山邦夫法相は24日の衆院法務委員会で、死刑判決確定から法相による執行命令までの期間を刑事訴訟法が6カ月以内と定めていることについて、「半年という規定が実態に合わずあまりに短すぎるなら、国会に諮って若干延ばすという方法もあるかもしれない」と述べ、法改正の可能性を示唆した。
神崎武法氏(公明)の質問に答えた。法務省は昨年10月の参院法務委員会で、平成8年から17年までの10年間に死刑を執行した32人の刑確定から執行までの平均期間は約7年5カ月だったことを明らかにしており、実際の執行手続きは刑訴法の規定通りに行われていないのが実情だ。
さらに、保坂展人議員(社民)に絞首刑に対する考え方を聞かれた鳩山法相は、「現行法がそうであることは十分認識しているが、何かもっと少し安らかな方法はないかという率直な思いはある」と答弁した。
鳩山法相は9月に東京拘置所を視察。その際に刑場の様子を見ており、「(刑場を見て)思い出したのはフランキー堺さんが主演したドラマ『私は貝になりたい』。刑の執行という恐ろしいドラマで、あの衝撃は忘れ得ないものがある」と述べた。