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執行された死刑囚3人の確定判決の認定事実要旨
7日に刑を執行された死刑囚3人に対する確定判決の認定事実要旨は次の通り。
【藤間静波死刑囚】
藤間死刑囚は昭和57年、神奈川県藤沢市の女子高生=当時(16)=に交際を断られたことを逆恨みして自宅に押し入り、女子高生と妹=同(13)、母=同(45)=を次々に刺殺。犯行の手助けをした少年=同(19)=も兵庫県尼崎市で刺殺した。56年には金銭トラブルから神奈川県鎌倉市の男性=同(20)=を横浜市内で殺害した。
2審途中の平成3年に控訴取り下げ書を提出。効力をめぐって公判が中断したが最高裁が無効と判断、7年後に審理が再開された。最高裁が16年6月、死刑の1、2審判決を支持し、上告を棄却した。
【池本登死刑囚】
池本死刑囚は昭和60年6月、徳島県日和佐町(当時)に住んでいた親類の男性=当時(46)=とその妻=同(54)=が自分の畑にゴミを捨てたと思い込み、狩猟用の散弾銃を持ち親類宅に押し掛け、夫婦を射殺。さらに以前から恨みを持っていた男性=同(71)=も近くの路上で射殺した。
1審徳島地裁は無期懲役判決を言い渡したが、2審高松高裁は死刑を選択。最高裁も平成8年3月、死刑判決を支持し池本死刑囚の上告を退けた。
【府川博樹死刑囚】
府川死刑囚は同居中のホステスをクラブから辞めさせる資金を得ようと計画。平成11年4月19日夕、新聞勧誘で知り合った東京都江戸川区の女性=当時(65)=に借金の申し入れをしたが断られたため、女性と母親=同(91)=を刺殺、現金を見つけられず逃走した。
東京地裁は求刑通り死刑判決を言い渡し、東京高裁は控訴棄却。本人が15年1月に最高裁への上告を取り下げ、死刑が確定した。