入団で魅せた！　ヤクルトルーキーの“柔と剛”

2007年12月7日（金）17:25

(夕刊フジ)

　ヤクルトが６日、新入団会見を行った。注目のルーキー佐藤由規（仙台育英、登録名は由規）は、しゃべりではもう１人の高卒新人、山本斉（酒田南）に主役を奪われたが、まずは１５７キロを投げる右腕と逆の左腕で魅せた。

　初の試みとなる３００人のファンを招いての公開入団会見。登場の際、ひと際大きな歓声を浴びたのは、今夏の甲子園をわかせた豪腕だった。

　真新しい背番号１１のユニホームに袖を通した由規は、「荒木（大輔）投手コーチの（現役時代の）番号で重く感じる。プレッシャーに負けないようにしたい」と緊張の面持ち。チームについては「東京のイメージ。仙台の田舎から出てきて、少しでも早く都会に慣れるよう、先輩についていきたい」とはにかんだ。

　一方の山本はまず、ユニホームを着る際にのぞいたヤンキー丸出しのベルトで度肝を抜いた。チームの印象を聞かれ「ヤクルト飲み放題。乳酸菌を体内に取り込んで頑張りたい」と笑いを取り、ユニホームの着心地は「いいッス！」と一言。客席からは「かわいい」と黄色い声も飛んだ。

　ニックネームは「今は髪の毛があって分からないと思うけど、（総合格闘家の）バンダレイ・シウバって言われてます」と異彩を放ちまくった。

　２人の出身校はともに東北だが、山本は中学まで大阪育ち。由規は山本について「同学年は一番刺激になるし、見習うところもいっぱいある」。初のお立ち台に備えて、まずは山本のお笑いを見習ってみるか。

　しゃべりでは「浪速のシウバ」にＫＯされた格好の由規だが、この日初めて披露したプロ仕様のサインはなかなかの出来。ボールを投げる以外はすべてサウスポーだけに、左手で書く姿を見て「左なんだ！」と驚く声も上がった。

　ただ、「ドラフト前から考えていた」という力作は少々凝りすぎの感も。本人は「早く書こうと思えば大丈夫です」と話すが、長蛇の列に対応していくうち、モデルチェンジを余儀なくされるかもしれない。プロトタイプをご希望の方はお早めにどうぞ。

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