学校法人グループ都築総合学園（福岡市南区）の前総長都築泰寿（やすひさ）容疑者（７１）の強制わいせつ事件に関連し、同学園は３日、セクハラ（性的嫌がらせ）行為の実態解明と再発防止策を検討する第三者委員会を設置した。調査結果は非公開とし、年内に文部科学省に報告するという。

　弁護士で元東京高検検事長の浜邦久氏を委員長に、弁護士で元東京高裁長官代行の村上光鵄（こうし）氏と精神保健福祉士の梅津和子氏で構成。初会合では、関係者からの聞き取りなど調査方法の検討や、スケジュール調整をしたという。

　都築容疑者は昨年１０月、福岡県太宰府市の大学で女性職員をエレベーター内に連れ込み、わいせつ行為をした疑いで１１月１４日、福岡県警に逮捕された。同様の被害を訴えて、十数人の女性職員が９月、わいせつ行為防止を求める嘆願書を学園側に提出している。

＝2007/12/04付 西日本新聞夕刊＝