学校法人グループ都築(つづき)総合学園(福岡市南区)の前総長都築泰寿(やすひさ)容疑者(71)が強制わいせつ容疑で逮捕された事件を受け、学園側が、外部の有識者による第三者委員会の設置準備を進めていることが21日、分かった。逮捕容疑のほかにもセクハラ(性的嫌がらせ)行為などが取りざたされていることから、実態の把握を進め、改善策を検討するという。

 グループ中核の学校法人都築学園の広報室によると、委員にはセクハラ問題に詳しい識者ら数人を起用したい考えで、既に人選を進めている。設置時期など詳細は今後、詰めるという。

 これまで、被害を受けたという女性職員の訴えが適切に処理されていなかったことから、諸井和樹広報室長は「外部委員の客観的な目で事実関係を調査し、再発防止策をまとめたい」と話した。

 都築容疑者は昨年10月、福岡県太宰府市内の大学で女性職員(23)をエレベーターに連れ込み、わいせつな行為をした疑いで、今月14日に逮捕された。県警のこれまでの調べで、十数人の女性職員が9月に、都築容疑者のわいせつ行為などの改善を求める嘆願書を大学側に提出していたことも分かっている。

=2007/11/21付 西日本新聞夕刊=