学校法人グループ「都築(つづき)総合学園」の前総長、都築泰寿(やすひさ)容疑者(71)による強制わいせつ事件で、当時副総長だった都築容疑者の妻の仁子(きみこ)氏(61)=15日付で新総長に就任=が、被害に遭った女性職員(23)らが提出したわいせつ行為の防止を訴える嘆願書を把握した上で、女性を学外へ異動させるよう指示した疑いのあることが20日、福岡県警の調べで分かった。仁子氏は就任時の記者会見で「事実関係は掌握していない」と説明しており、食い違いが表面化した。
県警の調べでは、被害女性を含む十数人の女性職員は今年9月、都築容疑者からわいせつ行為やセクハラ(性的嫌がらせ)を受けたとして、改善を求める嘆願書を大学の上司に提出した。
この上司は、嘆願書を仁子氏に手渡して対応を相談。嘆願書には被害女性がエレベーター内で受けたわいせつ行為などが具体的に記されていたが、仁子氏は改善策を取らないまま、女性を学外の部署へ異動させるよう指示したという。
女性が10月に突然、異動を命じられたため、嘆願書を提出した他の女性職員たちが「どうして異動なのか」と大学側に抗議。しかし、上司は「総長命令だ」と突っぱねたという。
西日本新聞の取材に対し、学園側は20日、「担当者が不在」としている。
=2007/11/21付 西日本新聞朝刊=
県警の調べでは、被害女性を含む十数人の女性職員は今年9月、都築容疑者からわいせつ行為やセクハラ(性的嫌がらせ)を受けたとして、改善を求める嘆願書を大学の上司に提出した。
この上司は、嘆願書を仁子氏に手渡して対応を相談。嘆願書には被害女性がエレベーター内で受けたわいせつ行為などが具体的に記されていたが、仁子氏は改善策を取らないまま、女性を学外の部署へ異動させるよう指示したという。
女性が10月に突然、異動を命じられたため、嘆願書を提出した他の女性職員たちが「どうして異動なのか」と大学側に抗議。しかし、上司は「総長命令だ」と突っぱねたという。
西日本新聞の取材に対し、学園側は20日、「担当者が不在」としている。
=2007/11/21付 西日本新聞朝刊=