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和歌山と三重が陸続きに?

2007年12月07日

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 和歌山と三重が陸続きに!?――。両県を隔てる熊野川の河口が、11月から2度にわたって石や砂で埋まり、せき止められていたことが6日、わかった。普段は約830メートルの川幅の河口に、その半分から3分の2程度の砂州があるが、今回は新たに幅数十メートルほどの「天橋立」状の砂州もできて、川の流れが完全にせき止められた状態になった。  (松尾一郎)

 管理する国土交通省紀南河川国道事務所新宮川出張所によると、「陸続き」になったのは、11月12日から同14日までと、同30日から12月6日午前2時ごろまでの2回。

 河口が昔からしばしば閉ざされてきたことは、住民の間では知られていることだが、同出張所に記録はないという。7月の台風接近で、いったんは砂州が完全になくなったが、8月の別の台風で海が荒れて波が高くなったとき、今ある砂州ができあがったという。

 同出張所は「砂州の堆積(たいせき)の原因を調べたこともあるが、これまでメカニズムはわかっていません」と話している。

<写真説明>
完全に地続きになった熊野川河口。人が歩いてわたることも可能という=12月3日午後1時50分ごろ撮影、いずれも国土交通省紀南河川国道事務所新宮川出張所提供

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