大学の女性職員(23)の体を触ったとして、福岡県警に強制わいせつ容疑で逮捕された学校法人グループ「都築総合学園」総長の都築(つづき)泰寿(やすひさ)容疑者(71)が、わいせつ行為やセクハラ(性的嫌がらせ)の被害を訴える複数の女性職員に対して現金を渡していたことが15日、県警の調べで分かった。県警は口止め料の疑いがあるとみて調べている。
県警の調べや関係者によると、都築容疑者は「総長お付き」と呼ばれる秘書役の女性職員を中心に、たびたび残業代として数万円の現金を渡すことがあった。こうした女性の多くが、都築容疑者と2人きりになったときに胸を触られるなどの被害を受けていたという。
逮捕容疑となったわいせつ行為の被害に遭った女性職員も、都築容疑者から数回にわたって数万‐10万円程度の現金を直接、手渡されていた。給料は通常銀行振り込みで提供額が高額なことから大学側に返金を申し出ると、上司の職員は「いいから取っておけ」と話したという。
この女性職員は昨年10月に大学のエレベーター内で体を触られる被害に遭い、大学側や関係機関に相談。学生らに迷惑がかかることを恐れて我慢していたが、事態が改善されないため、今年10月、県警筑紫野署に被害届を提出した。同学園の広報担当者は15日午前、「被害の実態については事実関係を確認中だ」と話した。
=2007/11/15付 西日本新聞夕刊=
県警の調べや関係者によると、都築容疑者は「総長お付き」と呼ばれる秘書役の女性職員を中心に、たびたび残業代として数万円の現金を渡すことがあった。こうした女性の多くが、都築容疑者と2人きりになったときに胸を触られるなどの被害を受けていたという。
逮捕容疑となったわいせつ行為の被害に遭った女性職員も、都築容疑者から数回にわたって数万‐10万円程度の現金を直接、手渡されていた。給料は通常銀行振り込みで提供額が高額なことから大学側に返金を申し出ると、上司の職員は「いいから取っておけ」と話したという。
この女性職員は昨年10月に大学のエレベーター内で体を触られる被害に遭い、大学側や関係機関に相談。学生らに迷惑がかかることを恐れて我慢していたが、事態が改善されないため、今年10月、県警筑紫野署に被害届を提出した。同学園の広報担当者は15日午前、「被害の実態については事実関係を確認中だ」と話した。
=2007/11/15付 西日本新聞夕刊=