人間不信と意地悪な人のいじめ
       
(暴君タイプの人との付き合い方)
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-暴君タイプの人たちのエネルギーは「怒り」-

何かしらないけれどいつもイライラしている。ちょっとした事に必要以上に腹を
立てたりキレたりする。人の失敗をことさら取り上げたり、バカにしたりする割
に、自分のミスを認めようとしない。人のことを不誠実だと騒ぐくせに、自分の
不誠実さには鈍感だ。いじめや意地悪をしてくる。
人の話を聞かないで自分の話を延々と話し続ける。ゴシップが好きで、何か
やろうとすると、反対意見や文句ばかり言ってくる。
その他挙げればキリがありませんが、このような困った人たちが、あなたの
身近にも必ずと言っていいほどいると思います。

こういう人たちというのは、概してとてもパワフルでしつこく、廻りの人間をの
み込んでしまうように巻き込んでいきます。
こちらとしては、そんな人たちの言動が理解できません。何故そこまで自分
中心で勝手なのだろう。ちょっと意見しようものなら100倍になって返ってき
ます。では言わないでおこう。ところが言わないでいると、そういう人は益々
ワガモノガオでパワーを発揮し始めます。その人一人のせいで、職場やクラ
ス、近所の雰囲気が険悪なものになったり、起きる必要のないトラブルが頻
発したりします。
では、何故、そういう人は、それほどまでに自己中心的なのでしょうか。

人が何かをする時というのは、その動機に二種類あるのです。
一つは悦びです。それをするのが自分の悦びにつながるからするというもの
です。
もう一つは怒りです。自分の中にある怒りを吐き出すため、或いは、怒りその
ものに突き動かされて行動してしまうのです。
廻りの人間にとって困ったことばかりする人。そういう人の人生の動機は怒り
なのです。
それでは、怒りを動機に行動してしまう困った人たちを、もう少し考察してみ
ましょう。

-怒りが発生するメカニズム-

まず、その怒りというのはどこから発生するものなのでしょうか。
メカニズムはこうです。
人間と言うものは、本来人を愛することに大きな悦びを感じ、そんな自分の人
生に満足を覚える動物です。しかし、そういう人生を歩むためには、自分自身
が悦びをもって(親に)愛されたという体験が必要です。そして、そういう悦び
を体験できないと、人はだんだんひねくれてきて、親に対しての不満や怒り
が溜まっていきます。そして、溜まったもの(怒り)は吐き出したくなるもので
す。そこでどうするか。

先ず怒りを自分自身に向ければ、自らの心身に影響が出ます。精神的な疾
患(パニック障害、自傷行為、鬱、ストレス性の疾病、重度のアレルギー疾
患、対人恐怖症、分裂病 他)や、不登校、引きこもり、自己否定感、自己弱
少感に悩まされます。
次に怒りを行動に出せば、非行、犯罪、暴力、虐待、いじめ、依存症、摂食
障害、セックス依存、恋愛依存、匿名による誹謗中傷 等です。
さらに怒りを他人や社会にぶつけると、自己中心的、身勝手、仕事依存、出
世や昇進への固執、社会批判、執拗な議論をふっかける、過激な改革論を
かざす などが考えられます。
もちろんこれらの事象が全て怒りを動機にしているわけではありませんが、
怒りを背景にこれらの症状や行動を生み出している人たちもいるということ
です。
この中でも、人に対しての攻撃性が激しく、自分ではまったく悪いと思わず、
怒りを自分以外の他人にぶつけてくる人を「暴君タイプの人」とします。そうい
う人は悩んだり「自分が悪い」などとは天地がひっくり返っても思わないひと
です。

また、暴君タイプの人は、親に愛されなかった不満、寂しさ、憤りから、強い
人間不信を形成してしまいます。人間不信というのは、自己不信からくる他
者不信です。自分の心の中に怒りや複雑なウソがあるため、人の心の中も
自分の心の中と同じように複雑で怒りに満ちた信用できないものだと思って
しまうのです。
また、親に対する根強い不信感から、「自分の親が自分を愛してくれなかっ
たのだから、世の人たちも自分を受け入れてくれるはずがない」と思って、
人間不信、社会不信に陥っているのです。

-怒りが更なる怒りを生む-

そして、このようなメカニズムから考えると、そういう人は相手に対して怒って
いるのではなく、自分を愛してくれなかった親に対して怒りをぶつけているの
かも知れません。目の前にいる相手や出来事に怒っているようで、実は目の
前には居ない親への怒りに自分を失っているといえるのです。
そして噴き出してくる怒りにイライラしたり、何故イライラするのかもわからない
自分自身にジレて、ますますイライラしてくるわけです。怒りが更なる怒りを生
み出してしまうのです。
いわれのない怒りやイライラをぶつけられたりいじめに遭う廻りの人間はいい
迷惑です。

ここで気をつけなくてはいけないのは、同じ怒りを自分に向けている悩める人
たちです。彼らは自分に自信がなく悩み易いため、そのような暴君タイプの人
から怒りをぶつけられるとひとたまりもありません。
また、暴君タイプの人というのは、同じ怒りを自分に向けている悩める人を見
ると、自分の怒りが刺激されて意地悪をしたくなってしまうのです。
さらに、自己嫌悪しやすい悩めるタイプの人も、わざわざ暴君タイプの人にシッ
ポをふって近づいていってしまうのです。何故ならば、自分の親と同じような
怒れるタイプ、暴君タイプの人から認められようとすることで自信を取り戻した
いと思ったり、親と同じタイプの人間から見捨てられると親から見捨てられた
ような恐怖と不安を覚えるからです。

ではこういう攻撃性の高い、暴君タイプの人にはどう対処していけばよいでし
ょう。
基本的には対処療法しかありません。
あまり深く関わらないことです。必要以上に関わると、ロクなことがありませ
ん。そんな意地悪な人からは嫌われて相手にされないくらいが健全です。
もしどうしてもある程度の関係を維持しなければならないのなら、おだてること
です。こういう暴君タイプの人は歯が浮くようなおだてや誉め言葉にも本気で
よろこんでしまいます。それは、こういう人は常に人に対して優越感を感じて
いないといられないからです。自分を高い位置に置いてくれないと、その相手
を攻撃せずにはおれなくなるからです。
また、こういう暴君タイプの人は、悩むということがありませんし、人に好かれ
たいと思うこともありません。だから、平気で無神経な言動をしたり、人を傷つ
けても平気ですし、ひたすら自分を大きく見せることに躍起です。

人間関係を上手くやるには、人との付き合い方に幅を持たせた方が良いと
思います。人によって付き合う深さを浅くしたり深くしたり。
人間関係が苦手な人は、それができずにだれからも一様に深く関わらなけ
ればならないと思い込んでしまいますが、自己実現した人は、深い関係を結
んでいる友人の数が意外に少ないものです。
千人の友より一人の親友。
これが人間関係を考えるポイントです。

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【執筆者プロフィール】
鈴木雅幸:ハッピーライフ実践会 代表/ 心理カウンセラー / 通信教育講座講師
 
若い頃から様々な自己啓発書、心理学、カウンセリング書、ビジネス書、メンタルな書物を
読み続け、2001年11月、しあわせ研究室「こころの森」を立ち上げ、数多くのレポートを
アップし、同時にメール相談も開始し、サイト訪問者から高い評価を得る。
その後、さらに本格的にカウンセリング活動を続け、2004年7月には、ハッピーライフ実践会
を立ち上げ、代表となる。
実践会の会員は、2005年3月現在、680名を超え、他に例のないインターネット通信講座
やe-bookセミナーを企画・販売している。
現在もカウンセリング通信教育を中心に、精力的な活動を行っている。
1967年生まれ、二児の父親でもある。

http://www.counselinglife.com/

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