福岡県警捜査一課と筑紫野署は6日、学長を務めていた大学のエレベーター内で女性職員の体を触ったとして、強制わいせつ容疑で学校法人グループ「都築(つづき)総合学園」前総長の都築泰寿(やすひさ)容疑者(71)=別の強制わいせつ罪で起訴=を再逮捕した。女性職員は直後に知人に被害を訴える電子メールを送り、知人が携帯電話で状況を聞き取っていた。県警はメールを入手し、電話の通話記録も確認しており「密室の犯行」を裏付ける有力な状況証拠とみて捜査している。
調べでは、都築容疑者は昨年10月25日午後2時すぎ、福岡県太宰府市内の大学のエレベーター内で、1人で乗っていた女性職員(22)の体を無理やり触った疑い。都築容疑者は「100パーセントでっち上げです。覚えがありません」と容疑を否認しているという。
都築容疑者は再逮捕容疑の11日前に当たる昨年10月14日、同じ大学のエレベーター内で別の女性職員(23)の胸や下腹部を触ったとして、今月5日に強制わいせつ罪で起訴されている。
県警などによると、女性は被害に遭った直後、知人に「触られた」などと携帯電話でメールを送信。メールを読んだ知人は女性に電話をかけ、被害状況を詳しく聞き取っていた。エレベーターは防犯カメラのない密室だったが、県警は女性と知人の証言や通話記録などから、立件可能と判断した。
知人は事件後、エレベーターでのわいせつ行為を学園側に抗議。学園は女性を呼び出し「一時の辛抱だから」「絶対話すなよ」と口止めしていた。しかし、都築容疑者のわいせつ行為は抗議後も続き、女性は異動願を出して学外へ異動。昨年10月中に同署に被害届を出していたという。
県警には、都築容疑者のわいせつ行為に関する相談が目撃情報も含めて十数件寄せられており、余罪があるとみて調べている。
=2007/12/06付 西日本新聞夕刊=
調べでは、都築容疑者は昨年10月25日午後2時すぎ、福岡県太宰府市内の大学のエレベーター内で、1人で乗っていた女性職員(22)の体を無理やり触った疑い。都築容疑者は「100パーセントでっち上げです。覚えがありません」と容疑を否認しているという。
都築容疑者は再逮捕容疑の11日前に当たる昨年10月14日、同じ大学のエレベーター内で別の女性職員(23)の胸や下腹部を触ったとして、今月5日に強制わいせつ罪で起訴されている。
県警などによると、女性は被害に遭った直後、知人に「触られた」などと携帯電話でメールを送信。メールを読んだ知人は女性に電話をかけ、被害状況を詳しく聞き取っていた。エレベーターは防犯カメラのない密室だったが、県警は女性と知人の証言や通話記録などから、立件可能と判断した。
知人は事件後、エレベーターでのわいせつ行為を学園側に抗議。学園は女性を呼び出し「一時の辛抱だから」「絶対話すなよ」と口止めしていた。しかし、都築容疑者のわいせつ行為は抗議後も続き、女性は異動願を出して学外へ異動。昨年10月中に同署に被害届を出していたという。
県警には、都築容疑者のわいせつ行為に関する相談が目撃情報も含めて十数件寄せられており、余罪があるとみて調べている。
=2007/12/06付 西日本新聞夕刊=