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【三重】いじめ克服の過程をDVDに 伊賀・神戸小6年生2007年12月7日
クラスで起きたいじめを、仲間づくりを通して克服していく過程を描いた映像作品「みんなといると あったかくなる」を昨年公開の映画「酒井家のしあわせ」を手掛けた伊賀市出身の呉美保(オ・ミポ)監督の協力を得て、同市神戸小学校の6年生が制作しDVDに収録した。8日に市文化会館である「人権を考える市民の集い」(同市主催)で上映する。 作品は、児童が人権学習を進める中で学んだ「差別やいじめをなくすには仲間が必要」という思いを広く伝えるために企画。いつでも見てもらえるようDVDにした。 撮影前の9月中旬、同校の米田美紀子教頭を通じて呉監督を授業に招き、撮影方法や心構えを学んだ。10月にみんなで脚本を練り、11月に校内や児童の家などで撮影した。監督やナレーション、出演者など役割は分担した。 主人公の太郎は、不器用なことから同級生から仲間外れにされる。そんな太郎が多忙な両親に代わって妹の面倒を見る姿を見た健が勇気を出してかばい、いじめグループらとも和解していく−というストーリー。太郎役の山本貫太郎君は「いじめられるのは演技でもいやだった。健が助けてくれて本当にうれしかった」、健を演じた福永正弦君は「現実にいじめを見ても助けてあげられる勇気がわいた」と話す。 上映時間は約10分。8日の「集い」では上映前にクラス代表約15人が作品への思いや苦労話を紹介する。「集い」では依那古小の児童と卒業生ら約60人も児童が作った歌「本当の仲間とともに」を披露。松本サリン事件で報道被害に遭った河野義行さんが講演する。問い合わせは市人権政策課=電0595(22)9631=へ。 (原田晃成)
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