都市再生機構が東京湾アクアラインの木更津金田インターチェンジ（千葉県木更津市）付近で整備を進めている金田東地区の大型商業施設の開発計画が白紙となった。土地譲渡を目指していたアイ・エム・アイ（ＩＭＩ、東京・品川）との交渉期限が11月末で切れたため。同機構では新たな事業者を公募する考えだが、同地区の開発事業が再び暗礁に乗り上げた格好だ。

　アクアラインの千葉県側の玄関口にあたる金田地区では、東側（約156ヘクタール）で都市再生機構が、西側（約111ヘクタール）で千葉県がそれぞれ施行者となり土地区画整理事業を推進。97年のアクアライン開通をにらみ宅地の整備を目指したが、長期の景気低迷が響いて事業は停滞していた。

　金田東地区では、カナダ系の商業施設開発会社と、企画設計の商業システム研究所（東京・品川）の共同出資会社であるＩＭＩが、昨年12月から１年間の土地取得についての独占交渉権を取得。約60ヘクタールの敷地にショッピングモールやアウトレットなど、対岸の東京、神奈川を含め広域的に集客する施設の開発計画を打ち出した。