シドニー五輪に出場したトランポリン選手中田大輔さん(33)に交際を迫る多数の電子メールを送り、付きまとったとして、神奈川県警高津署は20日、ストーカー規制法違反の疑いで群馬県太田市の無職の女(41)を逮捕した。「メールを送ったのは間違いない」と供述しているという。
中田さんの代理人などによると、同容疑者は2000年ごろから「赤ちゃんはオリンピックに間に合うかな」など3000通以上のメールを送信、1日100通を超えることもあった。英国遠征中には宿泊先の部屋に押し掛け、04年に中田さんが車にひき逃げされ入院した際には病室に無断で入り込み手を握っていた。
また競技中、ジャンプする中田さんの真正面の高さに当たる席にピンク色の服で座っていたといい、代理人は「競技成績にも影響したと思う」と話している。
調べでは、同容疑者は今年7-11月、中田さんにメールを送り付け、交際を迫るなどした疑い。05年9月、中田さんが同署に相談、今年6月、同署が警告したが、付きまとい行為を続けたため、今月、中田さんが告訴したという。
中田さんはトランポリンの第一人者で、テレビのバラエティー番組やCMにも出演。事故後、リハビリを経て復帰を果たした。