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徳島県内のニュース
かご持ち帰り相次ぐ 海陽町、レジ袋有料化のスーパー    2007/11/30 10:24
  
 十月からレジ袋を有料化した海陽町内のあるスーパーで、備え付けの買い物かごがなくなるケースが増えている。マイバッグを持たずに来店した買い物客が一枚五円のレジ袋を買い渋り、買った商品をかごごと持ち帰っているためとみられる。思わぬ被害を受けた店は「環境保護に協力しようと有料化したのに」と、困惑している。

 この店では、以前にも備え付けのかごがちょくちょくなくなっていたが、有料化後に急増した。店側は正確な数字をつかんでいないものの、担当者によると「十月から目に見えて数が減った。店に残っているのは、有料化前の半分ぐらい。二カ月間で百個はなくなった」という。

 買い物客が増える年末には、かごが足りなくなる恐れがあることから、約百個を近く買い足す。かごは一個約八百円で「ばかにならない経費」と、担当者は悲鳴を上げている。

 店によると、商品を入れたかごをカートに乗せて車まで運ぶ人が多く、監視は難しい。対策として、レジ袋の代わりに空き箱を無料で提供しているが効果はなく、今後、「かご持ち出し禁止」の張り紙をして注意を促す。

 町内の別の店は、持ち帰りが後を絶たないが、有料化後に特に増えてはいないという。

 レジ袋の有料化は、袋の使用を減らし、地球温暖化の原因となる温室効果ガスの削減につなげるのが狙い。海部郡内の消費者協会などでつくるレジ袋有料化推進実行委員会の呼び掛けで、七月一日に美波町のスーパーや食料品店でスタート。十月三日からは牟岐、海陽両町でも始まった。郡内では多くの店が一枚五円で売っている。

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