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ダイキンが偽装請負 是正指導受け、488人直接雇用へ

2007年12月07日00時01分

 ダイキン工業は6日、空調機器を製造する堺製作所(堺市)で、請負会社が混在した生産方式が「偽装請負」にあたると大阪労働局から是正指導を受けたと発表した。このため、来年3月に同製作所の請負労働者488人を直接雇用に切り替える。工場の稼働時間や生産量を決めていたことが、請負会社の労働者の管理監督にあたると判断されたとみられる。

 ダイキンによると、堺製作所に入る請負会社は計7社。必要な時に必要な数だけ生産する方式を採用し、各工程を請負会社と自社の正社員とに分けている。だが、生産ライン全体が連動しているため、各工程ごとに独立した作業をすることはできないという。

 大阪労働局によると、適正な業務請負は、請負会社が労働者を直接指揮監督し、勤務時間などを自己の判断で決定できなければならない。同局が立ち入り調査したところ、ダイキンが工場の稼働時間や日々の生産量を決定していたことが判明。請負会社の労働者を監督する状態になっており、事実上の労働者派遣にあたると判断した。

 ダイキンは「違反になるとは思わなかった。指導に従いたい」としている。今後、滋賀製作所(滋賀県)、化学プラントの淀川製作所(大阪府)、鹿島製作所(茨城県)の計3工場でも直接雇用に切り替える方針。堺製作所を含め、請負労働者は約1100人いるという。

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