生後2カ月の次女を死亡させたとして、福島県警喜多方署は6日、同県喜多方市の無職、目黒俊輔容疑者(24)と妻(19)を保護責任者遺棄致死容疑で逮捕した。2人は「ミルクを飲ませようとしたが飲まなかった。金がないので病院に連れていかなかった」と話しているという。
調べでは、目黒容疑者らは8月末に生まれた次女のミルク摂取量が10月中旬ごろから減り、やせて成育不良になったことを認識しながら病院に連れていかず、11月5日に低栄養で死亡させた疑い。体重は出生時の約2500グラムが、死亡時は約2300グラムに減っていた。
2人は昨年4月に結婚し、同年9月には長女が生まれた。妻は次女の妊娠後は定期健診を受けず、出産直前に病院を受診する「駆け込み出産」だったという。風呂に入れるなど次女の世話はしていたが、1カ月健診には行っていなかった。同市によると小学入学前の乳幼児医療費は無料で、出生時に必ず説明しているという。
同署によると、2人は長女と妻の父(53)、兄(22)の6人暮らし。目黒容疑者は今年夏ごろまで運送の仕事をしていたが、現在は全員が無職だという。【松本惇】
毎日新聞 2007年12月6日 20時54分