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特集・コラム [ 話題の金融商品 ]
(3)ロシアの株式市場=原油の代替投資先なら魅力的?
経済・株式の先行きは、原油次第ということですか?
図 WTI原油先物とロシア株・中国株の推移(週足)
ActiveManagerよりQUICK作成
- 海外の機関投資家は、原油の代替投資先としてロシア株に投資しているのではないでしょうか? ロシアの株価指数を見ると、中国株とは明らかに違う動きで、米国産標準油種(WTI)原油先物との連動性も高いように思えます【図参照】。
- 個人投資家がWTIに投資することは難しいでしょうから、WTIの「代替投資先」として、ロシア株を買うのは良いかも知れませんね。ただこれからロシア株に投資することは、「WTIが100ドルを超え、120ドルを目指すことに賭ける」のと同じだと思います。
ロシア株はあくまでも「代替投資先」ですか?
- 私は人に投資先を推奨する時、英語圏のものしかオススメしません。なぜかというと、何かあった時に自分で情報を取りに行けるところでなければ、責任が持てないからです。
- 1990年代にドイツ国債が暴落した時、英語の情報が少なくて困ったことがあります。独語、仏語の情報が英語でも訳されて出てくるのですが、現地の微妙なニュアンスは行ってみなければ分からない時があるのです。政府が発行する国債でさえそういう状況になりますから、株式投資、つまり一般の企業が出す情報を個人投資家が精査するのは大変難しいでしょう。
- そもそもロシアでは、上場企業はきちんとした上場審査(デュージェリデンス)を受けておらず、株主としての権利も法的に確立されていません。中国の不動産取引のように、所有権を持っているつもりでも実際は土地の表面を使うだけの権利に過ぎず、地方政府の方針で立ち退きを迫られるのと一緒です。
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