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暴露ウイルス感染…外交官PCからテロ関連情報など流出 (2/2ページ)

2007.12.7 01:37
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 このほか、国際テロ組織アルカーイダの細胞組織がアルジェリア、モロッコ、ケニア、エチオピアで、どのような活動をしているかを探る質問文書があった。ミャンマーのキン・ニュン元首相が退任した後の情勢を分析した英文資料もあり、この資料の作成者は書記官以外の日本人名となっている。

 書記官は「10月中旬、『Share』を使い、ウイルスに感染したのか、ハードディスクが壊れてしまった。情報が流出したのは知らなかった」と話している。流出情報は「すべてプライベートのものだと認識している」としつつも、アルカーイダの質問文は「出張で使ったものかもしれない」と答えた。

 外務省職員がファイル共有ソフトを使って情報を流出させたのは初めてで、同省報道課は「流出は把握している。現在、書記官が流出させたものか否かも含めて調べている」としている。

 外務省では機密文書を重要度から「極秘」「秘」「取扱注意」の3種類に分けている。流出文書がこれらの機密文書に該当するかも確認を急いでいる。

 トリニダード・トバゴは南米・ベネズエラの北東のカリブ海に浮かぶ島国で人口約130万人。大使館は同国以外に周辺の島国を中心に計9カ国を管轄している。

 ■暴露ウイルス 「Winny(ウィニー)」や「Share」などのファイル共有ソフトで音楽や映像をダウンロードする過程で混入し、偽装したファイルをクリックすると感染する。ウイルスはパソコン内の文書や写真を勝手にかき集め、共有ソフト経由でネット上に放出する。流出したデータの消去は不可能。昨年2月、海上自衛隊の護衛艦「あさゆき」隊員から無線の暗号情報など機密情報や戦闘訓練の計画表が流出したほか、今年6月には警視庁の巡査長が大量の捜査情報を漏らすなど流出が相次いでいる。

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