2007.12.06 Web posted at:  21:28  JST Updated - AP
エンタテインメント

ミス・チベット、「中国」の併記を求められ大会参加を辞退

ニューデリー(AP) マレーシアで開催中のミス・ツーリズム大会に参加していたミス・チベットの女性が5日、大会途中に参加を辞退し、生活の拠点があるインドへ帰国した。主催者側から、肩からかける「たすき」に「中国」の併記を求められたためだという。

チベットは1951年以降、中国から武力行使を受け、中国の支配下に置かれている。

2006年のミス・チベットとして大会に参加していたツェリン・チュンタックさん(22)は、インド・ニューデリーの大学で社会学を学んでいる学生。昨年、インド北部の町ダラムシャーラーで、ミス・チベットに選ばれた。

ダラムシャーラーは、ダライ・ラマが亡命して以来、チベット亡命政府の拠点がある町。

チュンタックさんによると、今月1日に大会主催者側が、中国政府から圧力を受けていると告げてきたという。

中国側は、「チベット」と単一の国名ではなく、「チベット・中国」との表記した場合のみ、参加を許可すると通告。大会主催者はチュンタックさんに対し、「チベット・中国」の代表として参加するか、参加を取りやめるか、選択は2つにひとつだと伝えたという。

チュンタックさんは、「チベット・中国」の表記は受け入れられないと、参加を辞退。

「最初に参加を認められたときは、中国の方針が変わったのだと思ったのですが」と話している。

チュンタックさんは、「チベット問題は、どこにいっても同じ。中国がチベットを支配し、チベットには自由はない」「それもこれも、北京五輪に向けたイメージアップの戦略だ」と、中国を批判している。

ミス・ツーリズム大会には、世界30カ国から参加者が集まり、8日に優勝者が決まる予定。

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