第一生命保険は6日、2010年度上期をめどに、契約者が保険料を出し合って相互に扶助する相互会社形態から、株式会社に転換し、同時に証券取引所に株式上場する方針を決めた。国内保険市場の縮小をにらみ、海外の保険会社買収など様々な金融分野のM&A(合併・買収)を進めるため、柔軟に資本調達できるようにする。保険金の不払い問題をきっかけに、相互会社は外部からのチェックを受けにくく情報開示も遅れているとの批判が出ており、透明度の高い経営形態に変えることで、市場からの信頼確保をめざす。
相互会社は保険独特の会社形態。これまで大同生命保険や三井生命保険などが株式会社に転換しているが、大手生保では初めて。第一生命が株式会社化の方針を決めたことで、他の大手生保も追随する可能性がある。
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