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... 牛窓分院を診療所に　瀬戸内市民病院　来年４月入院機能を一本化

12/06-12:36--牛窓分院を診療所に　瀬戸内市民病院　来年４月入院機能を一本化

　瀬戸内市の病院改革で、市立瀬戸内市民病院（同市邑久町山田庄）に機能を集約し、牛窓分院（同市牛窓町牛窓）を来年４月から診療所に格下げする方向で調整していることが分かった。両院とも合併前の旧町立病院として設立された経緯があるが、赤字に歯止めが掛からず、合併後も現状維持は困難と判断。今後、自治体病院の在り方をめぐる議論に影響を与えそうだ。 　計画では、市立病院の入院機能を市民病院に一本化し、運用するベッド数を８０床から１１０床に拡大。牛窓分院は外来機能のみとなり、ベッド数は３０床から０床に削減される。診療時間に変更の予定はないが、牛窓分院の医師、看護師ら職員約３０人の多数が市民病院に移る。 　市民病院は１９５２年、牛窓分院は４５年に旧町立病院として設立。０４年の合併時に両院とも市立病院となったが、旧町時代から赤字経営が続き、同市は０６年４月に病院事業管理者を設置。今年４月に牛窓を分院化し、組織改革や機能分化に努めてきたが、０６年度の赤字は前年度比８０５３万円増の１億２１３万円に膨らんでいた。 　今後、条例改正案を来年３月の定例市議会に提案する予定。承認されれば、同市が運営する病院は市民病院のみとなり、診療所は変更後の牛窓分院、裳掛（同市邑久町虫明）、美和（同市長船町飯井）と３カ所の体制となる。 　牛窓分院の診療所化で、牛窓町の住民は市民病院に入院することになるが、市民病院の拠点機能が向上する一面もある。 　谷��眞行病院事業管理者は「市民の医療サービス向上が大前提。これからも一歩ずつ改革を進め、市立病院としての責任を果たす」と話している。