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病院統廃合の提案見送り 山陽小野田市 '07/12/6

 ▽売却まで医療維持

 山陽小野田市議会は五日、全員協議会を開き、市側が十二月の定例会に予定していた市立病院の統廃合に伴う条例改正案の提案を見送る方針を説明した。市は「住民の医療環境を維持するため、山陽市民病院の売却先を決めるまで廃院ができないため」としている。

 市側は、山陽市民病院を内科系の病院や診療所に売却する意向を示した。提案見送りに医療環境の維持を理由に挙げたが、河合伸也市病院局長は「山陽市民病院は来年三月末で機能を停止し、来年度は予算配分しない。施設は小野田市民病院の予算で維持する」と説明した。

 市立病院の統廃合計画は、老朽化や多額の負債を理由に、山陽市民病院を小野田市民病院に来年三月に統合して新たな病院を設ける。十月に発表し、市内四カ所で住民に説明会を開いた。市民団体二団体が計四千百余人の署名を添え、山陽市民病院の存続を求める請願書を市議会に提出している。(桑田勇樹)




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