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県内では、ノロウイルスによる感染性胃腸炎が、この冬も流行し始めています。
激しい嘔吐と下痢をもたらすノロウイルス、石川県の老人ホームでは、先日集団感染が発生して死者も出ています。
県内の状況と感染を防ぐ方法を取材しました。
富山市の小児科医院、体調を崩した子供が次々と訪れています。
このところは感染性胃腸炎の患者が多く、なかでも、ノロウイルスの疑いがある子供は全患者数の3分の1程度にまでのぼっているということです。
ノロウイルスは激しい嘔吐や下痢など急性胃腸炎の症状を引き起こします。
感染力が非常に強く、患者が吐いたものなどから感染が広がります。
県が県内29の病院で調査した結果、先月26日から今月2日までの1週間で新たに感染性胃腸炎で病院を受診したのは535人。
先月中旬から増え続けています。
八木信一副院長は「一番注意しないといけないのは、非常に短期間に伝染しますので、だいたい24時間から48時間の間に、家族ですとか、あるいは集団、保育所、小学校ではやりますね。」
石川県の小松市では先月から今月にかけて特別養護老人ホームで入所者85人がノロウイルスに感染し、そのうち80代の男性が急性気管支炎と脱水症状で死亡しました。
医者は「かかってしまうと、まず、しっかり休養をとって、そして最初、強い吐き気が来ますので、乳幼児と小さなお子様ですとか、高齢の方は特に、脱水症状に気をつけたほうがいいと思うんですけれども、こまめにスポーツドリンク、市販のものでいいんですけれども、それを少しずつとられるだけでも十分に対処できると思いますね。」
富山市の桜谷保育園では、おやつの時間など、ものを食べる前には、石けんを使った手洗いを徹底しています。
また、食べるときに使う机やベッドの柵などは消毒しています。
八木信一副院長は「これから、丁度11月の終わりから今月にかけて増えてくる可能性は十分にありますので、気をつけたほうがいいと思いますね。」
ノロウイルスの予防方法はうがいや石けんによる手洗いを徹底すること、そして身近に患者がでたとき、吐いたものや下痢の後始末は家庭用漂白剤を薄めたもので消毒をすることが大切です。
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