【ナッシュビル５日＝Matthew Leach / MLB.com】２００２年からセントルイス・カージナルスでプレーしてきた田口壮外野手（３８）が、球団から放出されることが決まった。田口は今オフ、１１月上旬にカージナルスから来季年俸１１０万ドル（約１億２０００万円）の契約オプションを破棄されたほか、今月にはトレード要員に挙がっていると地元メディアに報じられていた。

　カージナルスは翌６日に行われるルール５ドラフトで選手の獲得を行うと見られており、４０人の登録選手枠を１つ確保する必要があることから田口の放出に踏み切ったもよう。

　田口は、２００２年にナ・リーグの名門カージナルスに入団。最初の２年はマイナーとメジャーを行き来する苦しい日々が続いたが、日本時代の豊富な経験と堅い守り、状況に応じたバッティングなどで存在感を示し、２００４年から毎年１００試合以上出場するようになった。

　また２００６年には、ナ・リーグ優勝決定シリーズで値千金のホームランを放つなど、カージナルスのワールドシリーズ制覇に貢献。その献身的なプレースタイルから、目が肥えていることで知られる地元セントルイスのファンの間でも人気があった。今季は１３０試合の出場で、打率２割９分、３本塁打、３０打点、７盗塁。６シーズンでは５７８試合に出場して打率２割８分３厘、１９本塁打、１５４打点、３６盗塁の通算成績を残している。

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