福岡・筑前 三輪中いじめ自殺事件

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筑前町の中2自殺:いじめ真相究明へ批判続出−−県議会文教委(毎日新聞)

筑前町の中2自殺:いじめ真相究明へ批判続出−−県議会文教委 /福岡

 県議会の文教委員会が30日開かれ、筑前町立三輪中2年の男子生徒(13)がいじめを苦に自殺した問題で、県教委がこれまでの調査結果を報告した。発生から20日近くたつが、依然として「調査中」などあいまいな答弁が目立つ県教委に対し、真相究明を求める批判が相次いだ。
 男子生徒の元担任の言動について、県議からは「教師が加担していたことが何よりも問題だ」などの指摘が出た。元担任の言動といじめの因果関係について「調査中」と繰り返す県教委に対して、県議たちは「学校や教師が素直に正直に話すしかない」と、学校側への指導を強く求めた。
 また学校側が実施した2回のアンケートについても「遺族の要望から外れた内容、実施方法となっており、これでは真相究明ではなく隠ぺいだ」との強い意見もあった。
 いじめの相談を受けているという県議は「もっと弾力的に学校を転校できるようなシステムにすべきだ」と注文を付けた。このほか、県教委の教員研修や評価制度の見直しを求める声も上がった。
 これらに対し、森山良一教育長は「いじめは必ず起きる問題という前提に立ち、早期発見に努めていきたい。(いじめを受けている生徒が)先生やカウンセラーに相談したことが分かれば『チクリ』と言われかねない状況があるかもしれない。そのため、生徒がいじめを訴えられるような取り組みを考えていきたい」と述べた。【井本義親、笠井光俊】
〔福岡都市圏版〕

10月31日朝刊
毎日新聞) - 10月31日

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