福岡・筑前 三輪中いじめ自殺事件

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13歳、埋もれた叫び 「優しさのリレー」願い砕かれた 筑前・いじめ自殺(朝日新聞)

13歳、埋もれた叫び 「優しさのリレー」願い砕かれた 筑前・いじめ自殺 【西部】

 しわくちゃの紙に、水色の蛍光ペンで書かれていた。不ぞろいな字だった。
 
 お母さん
 お父さん
 こんなだめ
 息子でごめん
 今までありが
 とう。いじめ
 られて、もういきて
 いけない。
 
 福岡県筑前町の町立三輪中学2年の男子生徒が11日夕、13年間の人生を自ら閉じた。詰め襟の制服のポケットや床に、遺書が残っていた。
 小学生の時、いじめられていた友人を守ろうとした。5年から6年にかけて、この友人をよく家まで送った。いじめがなくなるまで続けた。卒業アルバムには、2年の時に上級生に優しくしてもらった思い出をつづった作文が載っている。
 「学校では、六年生がリーダーです。リーダーはいじめちゃいけないと思います。あの時六年生がやってくれたように、ぼくも下の人達にしてあげて、その下の人達もその下の人達にしてくれたらいいなと思います」
 丁寧な文字だ。
 生徒に、何が起きたのか。いつ、どんなSOSを発していたのか。失われた命から、大人たちは何を学べば良いのか。

 【写真説明】
亡くなった生徒が、両親にあてて書いた遺書

(39面に続く)

朝日新聞 10/29

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