進まぬ情報公開 筑前町教委「調査中」理由に 福岡・中2自殺 【西部】
福岡県筑前町の町立三輪中学2年の男子生徒(13)がいじめを受けたという遺書を残して自殺した問題で、学校や町教委の情報公開が止まっている。自殺が発覚して23日で10日。遺族側は説明が不十分だと訴え、学校側は報道機関への対応を16日を最後にやめた。
筑前町役場には、16、17日を中心に3千件を超える電話とメールが寄せられた。2日間だけで電話は約1500本。「校長の説明が二転三転している」といった批判的な内容が多く、町外からが大半を占めた。メールは23日昼までに約1800通で、同様の内容が目立つという。町教育課は「調査中で結論がはっきりしていない。しっかりメディアへの対応をしたいが、発表できる段階でない」と話している。
問題が明るみに出た13日夕、合谷智(ごうやさとし)校長は学校に詰めかけた報道陣に概要を説明。その後も対応を続け、生徒が1年の時の担任教諭の言動が自殺の誘因になったことなどを明かしたが、16日午後の会見を最後に取材に応じていない。
校長は遺族宅を毎日訪れ、全校生徒を対象に2回実施したアンケートの一部内容などを伝えている。だが、両親は説明の内容が不十分だと訴えている。県教委の幹部は「情報を何もかもシャットアウトするような姿勢はよくない」と語った。
生徒と同級生の子どもがいる母親は「真実を教えてもらわないと……。情報が欲しい。洗いざらい明らかにしてほしい」と不安げな表情だった。
朝日新聞 10/24
福岡県筑前町の町立三輪中学2年の男子生徒(13)がいじめを受けたという遺書を残して自殺した問題で、学校や町教委の情報公開が止まっている。自殺が発覚して23日で10日。遺族側は説明が不十分だと訴え、学校側は報道機関への対応を16日を最後にやめた。
筑前町役場には、16、17日を中心に3千件を超える電話とメールが寄せられた。2日間だけで電話は約1500本。「校長の説明が二転三転している」といった批判的な内容が多く、町外からが大半を占めた。メールは23日昼までに約1800通で、同様の内容が目立つという。町教育課は「調査中で結論がはっきりしていない。しっかりメディアへの対応をしたいが、発表できる段階でない」と話している。
問題が明るみに出た13日夕、合谷智(ごうやさとし)校長は学校に詰めかけた報道陣に概要を説明。その後も対応を続け、生徒が1年の時の担任教諭の言動が自殺の誘因になったことなどを明かしたが、16日午後の会見を最後に取材に応じていない。
校長は遺族宅を毎日訪れ、全校生徒を対象に2回実施したアンケートの一部内容などを伝えている。だが、両親は説明の内容が不十分だと訴えている。県教委の幹部は「情報を何もかもシャットアウトするような姿勢はよくない」と語った。
生徒と同級生の子どもがいる母親は「真実を教えてもらわないと……。情報が欲しい。洗いざらい明らかにしてほしい」と不安げな表情だった。
朝日新聞 10/24