「先生のからかい見て」 同級生、「自分らも」追随 福岡・中2いじめ自殺 【西部】
福岡県筑前町の町立三輪中学校2年の男子生徒(13)がいじめを受けたという遺書を残して自殺した問題で、同級生が「先生がからかうようなことをしているから、自分たちもしていいと思った」という趣旨の発言を遺族にしていたことがわかった。遺族が朝日新聞のインタビューに対し、明らかにした。
遺族によると、焼香などに訪れた複数の同級生の男子が「自分の発言で死んでしまったのではないか」と、気に病んでいる様子で遺族に告白し、謝罪した。その上で、同級生らは、1年生の時の担任教諭の生徒に対する言動を見て、「自分たちもしていいと思った」と話した。泣きながら話し、疲れた様子で「眠れない」「気力がない」と訴えた生徒もいたという。
同級生の告白について遺族側は「すごく勇気のいることだったと思う。正直に言ってくれたので私たちは彼らに(責めるようなことも)何も言わなかった。子どもたちが一歩ずつ前進しようとしていると感じた」と話している。
同校の合谷智(ごうやさとし)校長は、自殺原因の詳細は調査中としながらも、教諭による不適切な言動が生徒の同級生に波及し、自殺の誘因になったとの見方を示してきた。遺族に対する同級生の発言は、そのことを改めて裏付けた形だ。教諭は、生徒が友人が落とした文具を拾ってあげた際に「偽善者にもなれない偽善者」と言うなどしたとされる。
◇週明けに3回目、アンケート実施 遺族に校長伝える
自殺した生徒が通っていた福岡県筑前町の町立三輪中学校の合谷智校長らは20日夜、在校生への3回目のアンケートを週明けにも実施すると遺族に伝えた。無記名で、亡くなった生徒のことを尋ねるという。
同校は、生徒が自殺した翌日の12日に次いで、16日にもアンケートを実施。3回目を実施する方針を示したまま棚上げになっていた。過去2回の内容は公表されていないが、父親は報道陣に「再発防止や真相究明に期待したい」と話した。
また、同校はこの日夜、2年生の保護者を対象とする説明会を校内で開いた。非公開で、午後10時ごろまで2時間以上続いた。関係者によると、在校生の校内での様子を説明。毎日平均30人が保健室を訪れていることも明らかにしたという。
朝日新聞 10/21
福岡県筑前町の町立三輪中学校2年の男子生徒(13)がいじめを受けたという遺書を残して自殺した問題で、同級生が「先生がからかうようなことをしているから、自分たちもしていいと思った」という趣旨の発言を遺族にしていたことがわかった。遺族が朝日新聞のインタビューに対し、明らかにした。
遺族によると、焼香などに訪れた複数の同級生の男子が「自分の発言で死んでしまったのではないか」と、気に病んでいる様子で遺族に告白し、謝罪した。その上で、同級生らは、1年生の時の担任教諭の生徒に対する言動を見て、「自分たちもしていいと思った」と話した。泣きながら話し、疲れた様子で「眠れない」「気力がない」と訴えた生徒もいたという。
同級生の告白について遺族側は「すごく勇気のいることだったと思う。正直に言ってくれたので私たちは彼らに(責めるようなことも)何も言わなかった。子どもたちが一歩ずつ前進しようとしていると感じた」と話している。
同校の合谷智(ごうやさとし)校長は、自殺原因の詳細は調査中としながらも、教諭による不適切な言動が生徒の同級生に波及し、自殺の誘因になったとの見方を示してきた。遺族に対する同級生の発言は、そのことを改めて裏付けた形だ。教諭は、生徒が友人が落とした文具を拾ってあげた際に「偽善者にもなれない偽善者」と言うなどしたとされる。
◇週明けに3回目、アンケート実施 遺族に校長伝える
自殺した生徒が通っていた福岡県筑前町の町立三輪中学校の合谷智校長らは20日夜、在校生への3回目のアンケートを週明けにも実施すると遺族に伝えた。無記名で、亡くなった生徒のことを尋ねるという。
同校は、生徒が自殺した翌日の12日に次いで、16日にもアンケートを実施。3回目を実施する方針を示したまま棚上げになっていた。過去2回の内容は公表されていないが、父親は報道陣に「再発防止や真相究明に期待したい」と話した。
また、同校はこの日夜、2年生の保護者を対象とする説明会を校内で開いた。非公開で、午後10時ごろまで2時間以上続いた。関係者によると、在校生の校内での様子を説明。毎日平均30人が保健室を訪れていることも明らかにしたという。
朝日新聞 10/21