福岡・筑前 三輪中いじめ自殺事件

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福岡いじめ自殺:自殺生徒の父と文科省職員が面談(毎日新聞)

福岡いじめ自殺:自殺生徒の父と文科省職員が面談

 福岡県筑前町立三輪中学校2年の男子生徒(13)がいじめを苦に自殺した問題で、福岡県教委に原因調査に訪れた文部科学省の宮崎活志・初等中等教育局視学官らが18日、生徒の父親ら遺族2人と面談し、調査内容を遺族に伝えることを約束した。文科省が遺族との面談に応じ、調査結果の公開を明言することは極めて異例で、専門家は「連鎖的に発生が続く子供たちの自殺問題に対する危機感の表れではないか」と指摘している。

 面談は、父親がこの日、県庁に出向いて、文科省幹部に直接要請し、実現した。県庁内で報道陣に公開する形で行われた。

 文科省は、今回の調査内容について(1)不適切とされる教員(学年主任)の言動(2)自殺した男子生徒への他生徒のいじめ(3)県、町の教委の対応−−と説明。父親が「学校や町教委から報告された内容を遺族にも公開するのか」と尋ねると、宮崎視学官は「はい」と回答した。

 父親が「最近7年間、全国でいじめによる自殺者ゼロということのようだが、おかしいのではないか。今回も(筑前)町教委がいろいろと隠すのではないかと懸念している」と述べると、宮崎視学官は「現在の調査システムに問題があれば、きちんとした事実が報告されるよう見直すべきところは見直す」と答えた。【笠井光俊】

毎日新聞 2006年10月19日

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