昭和大、認定医試験で不正 内科医5人が診療経験偽る2007年12月06日08時00分 日本内科学会が実施した今年の認定内科医資格試験で、昭和大学医学部第1内科(東京都品川区)の医師5人が、ほかの医師の実績を流用して、受験資格に必要な診療経験を示す書類を不正に作成していたことが5日、分かった。学会は5人の受験を今後3年間にわたって認めないとともに、大学側の管理責任も重大だとして、第1内科に所属する医師全員の来年度の受験資格を停止する処分とした。 認定医資格は、数年の臨床経験を積み、試験に合格して知識や技量が一定以上と認められた医師に与えられる。院内やホームページなどで表示でき、患者が病院や医師を選ぶ際の判断材料の一つとなっている。 学会と昭和大によると不正流用をしたのは第1内科の講師1人を含む内科医師5人。 受験には、入院患者を診療した経験を示す患者の症例や所見をまとめた18例分の「病歴要約」の提出が必要だが、5人はこのうち1人当たり3〜5例分を、医学部の同僚医師が主治医を務めた患者のカルテから流用して自分の診療経験とし、学会に提出していたという。 書類には教育責任者の署名などが必要で、5人が学会に提出した不正書類には第1内科の教授の署名、押印があった。 試験は7月15日に実施され、当日欠席した1人を除いた4人が受験。合格が決まる前の7月下旬に外部から不正の情報を得た学会が大学側に調査を依頼し発覚した。 学会の調査委員会は「不正を防げなかった教授ら大学側の管理責任は重い」と判断。10月2日付で5人の今年の受験資格を取り消し、来年から3年間の再受験も認めない処分を決めた。また、同大の関連病院に派遣されている医師も含めた第1内科の医師に、来年度の受験も認めない処分とした。 昭和大は、教授と講師の2人を厳重注意処分とした。5人の不正について「いずれも外来時に診療したり、ほかの医師から診療方針について相談を受けたりして、本人が診療にかかわった患者のもの。受験資格への理解が不十分だったためのミスで、教授も性善説に立っていたため見過ごしたが、組織的では決してない」と説明している。 飯島正文・昭和大学病院長は「このようなことが起きたのは残念で、指導を徹底している。(処分しなかった)4人については学会の厳しい処分を受けており、学内処分は必要ない」と話している。 ◇ 〈認定医、専門医制度〉各学会が医師に対し、一定水準の知識や技術を備えていると認定する制度。一定の症例を経験したうえで試験に合格すると認定される。日本内科学会では認定内科医と、認定内科医の資格取得後にさらに経験を積んでから受験できる認定内科専門医の2段階に分かれている。07年の認定内科医資格試験は約3500人が受験し、約3300人が合格した。 PR情報この記事の関連情報社会
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