佐賀放送局

2007年12月5日 23時40分更新

見直し結論前に同意得たい


九州新幹線・長崎ルートをめぐり古川知事は5日、「政府与党の検討委員会で着工条件の見直しの結論が示される前に鹿島市長と江北町長から同意を得たい」と述べ、鹿島市と江北町との交渉に力を入れていく考えを示しました。

これは5日の県議会の一般質問で、議員からの質問に答えて知事が述べたもので、古川知事は「今月中旬には検討委員会が開かれ着工条件の見直しが検討されると聞いている。
検討委員会の結論が示される前に、現在のルールに従って鹿島市長と江北町長から同意を得たいと考えており、私自身が先頭に立って努力を続けていく」と述べ鹿島市と江北町との交渉に力を入れていく考えを示しました。
九州新幹線・長崎ルートは3年連続で予算が認めらていますが、着工の条件となっている並行在来線のJRからの経営分離に鹿島市と江北町が同意がせず着工のめどが立っていません。
一方、長崎ルートを含む整備新幹線について政府と与党の検討委員会が開催され、着工条件の見直しが議題に上がる予定で、古川知事は「年内にも着工条件が見直される可能性がある」との見通しをもとに検討委員会の結論が示される前に、鹿島市と江北町から同意を得たい考えです。
この問題をめぐっては今月2日に古川知事、鹿島市の桑原市長、それに江北町の田中町長との3者で会談が行われていますが、この際には意見の歩み寄りはありませんでした。